ラスプーチンのホルマリン漬けチンポを巡る闘争

コンクリート・ジャングル

プロローグ 1.ラスプーチンポを巡る一連の事件について【リーマ118】

 ラスプーチンのホルマリン漬けチンポが世界に平和をもたらすキーのアーティファクトであることは周知の事実である。

 世界の果てにある祠。そこにある鳥人像の股間にラスプーチンポをはめると異世界から天使が召喚される。

 天使は人類に罰と天使の力を授けるのである。

 この度、なぜ世界でラスプーチンポについての関心度が急激に高まっているのか。ときは一年前に遡る。当時、アイスランドのペニス博物館に所蔵してあったラスプーチンポが突如所在不明になった。程なくして、エージェントが全世界を飛び回りラスプーチンポを探し回っているとの憶測が拡散される。

 その憶測は正しかった。今や、連邦政府のみならず、さまざまな小国家までもがラスプーチンポを求めて全世界にエージェントを派遣している。

 連邦政府に敵対するテロ組織EDは別の動きを見せる。

 ED組織はラスプーチンが埋葬されているサンクトペテルブルク某所の墓を掘り起こした。そして、採取したラスプーチンの細胞を苗床に、第二のラスプーチンを錬成する科学実験を試みている。

 しかしながら、その実験はこれまでのところ失敗に終わっている。どうしてもチンポが短小のジャンクラスプーチンが生成されてしまうのである。

 そしてときは現在に至る。ラスプーチンポを巡る世界の動きを世に知らしめた、複数のジャンクラスプーチンの脱走は世界に大きな衝撃を与えた。

 脱走したジャンクラスプーチンたちが世界の果ての祠を破壊しようとしている。ラスプーチンポを手に入れて自分に移植しようとしている。その情報のソースは、たった一体、実験室に残ったジャンクラスプーチンが自らの分身の思考を読み取って得られた心象である。

 ともかくジャンクラスプーチンの動向いかんでは、世界の歪みを増幅させてしまう危険性もあることが、今回の騒動の核である。

どの勢力も、天使の力を手に入れることに躍起になっている。今回の戦争はその余波であることは明らかである。

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