生徒会で美少女ハーレムを築くことになったが、美少女たちがやりたい放題してくるので、生徒会を解散したい。
昼寝部
第1話 カオスな生徒会活動が始まる。
俺『
去年、1年生の時に行われた生徒会長選挙で当選し、今日から俺は生徒会長として学校生徒の長となる。
そして、新学期が始まると同時に、生徒会役員になりたい者を募集した。
半月後、その中から、俺が役員として相応しいと思った者を選ぶ手筈となっていた。
(何故か希望者が3人しかいなかったから、選ぶことなどできなかったが……)
俺はここまでに至った経緯を振り返りながら、生徒会室に集まった3人の女の子を見渡す。
「今日は集まってくれてありがとう。そして、生徒会役員の募集に応じてくれてありがとう。新学期が始まって半月が経過したが、ようやく生徒会メンバー全員が揃った。俺たちはこのメンバーで1年間、生徒会活動を始めていく。まずは自己紹介から始めよう」
俺は生徒会室にいる3人の美少女に向けて言う。
「はいはーい!まずはウチからします!ウチは『
春菜ちゃんは今年入学した高校1年生。ピンク色の髪をショートカットにしており、笑顔の可愛らしい美少女。入学してから1ヶ月も経ってないが、俺の学年でも有名になるくらいのロリ巨乳。
「次はアタシだな。アタシは『
カエデは俺と同い年で高校2年生。茶髪の髪をツインテールに結んでいる活発系美少女。俺とは家が隣同士で幼馴染だ。最近、胸が小さいことを気にしている。
「最後は私ね。私は『
雪野先輩は俺の1つ上で高校3年生。黒髪を腰まで伸ばしており、キリッとした目つきのクール系美少女。どこかのお嬢様らしく、胸も大きい。
「俺は3人と生徒会役員になる前から知り合ってるから自己紹介はいらないだろう。よし!今日からこのメンバーで生徒会活動を頑張るぞ!おー!」
「「「…………………」」」
「そこは俺に合わせてよ!」
『おー!』という掛け声がなく、早々に泣きそうになる俺であった。
俺たちの自己紹介が終わると…
「センパイ!ウチ、気になってたことがあったんです!」
春菜ちゃんが質問してくる。
「なんだ?」
「ウチを含めて、みんなかわいい女の子ばっかり集まりましたね!コレはセンパイが立候補者の中から美少女だけを選りすぐりしたんですか!?」
「んなわけあるか!」
「またまた〜ホントのこと言ってもいいですよ!生徒会室でウチらと美少女ハーレムを築きたかったんですよね!?」
ほれほれ〜と俺の横腹を突いてくる春菜ちゃん。
「た、たまたまこのメンバーになっただけだ。意図してこんなメンバーにしたわけじゃない」
「えー!絶対……」
「まぁ、落ち着け桜井さん」
と、更なる追求をしようとしてた春菜ちゃんをカエデが止める。
「あれは、アタシたちに気づかれたらダメなやつだ。アタシたちが可愛いから生徒会役員に選びました、とかがバレたら生徒会長としてアウトだろ?」
「な、なるほどです!」
「ち、違う……」
「こら、図星を言われて拓海くんが困ってるでしょ。その辺りにしなさい」
「いや、だから違う……」
「すみません、センパイの意図を汲み取ることができず……もうこの話題に触れません」
「いや、訂正したいから触れて……」
「そうだ!よく言った、桜井さん!アタシたちが生徒会長を困らせるわけにはいかないからな!」
「えぇ、こんなに察しのいい女の子が役員になって、拓海くんも喜んでるわ」
「俺、ダッシュで偶然だという証拠品を取ってきます」
俺は3人からの信頼を勝ち取るため、3人しか立候補者がいなかったことを証明できる物を職員室に取りに行った。
〜雪野真冬視点〜
「あら、逃げちゃったわね」
私の言葉に秋風さんと桜井さんが頷く。
「拓海からすればこの3人しか希望者がいなかったから、生徒会役員が必然的にこの3人になったことを伝えたかったんだろうな」
「ホントは私たちがそれぞれの学年で、生徒たちに希望しないよう振る舞ったんだけどね」
私たちは生徒会役員を募集するための箱が置いてある場所で、たまたま出会った。
そして、全員、生徒会役員になりたいことがわかり、3人で協力関係を築いた。私たち3人が生徒会役員になれるように。
「それにしても、作戦通りウチら3人が役員になれましたね!」
「あぁ、拓海ってカッコいいから女子が立候補しないよう立ち回るのに苦労したが、みんなの協力のおかげだ」
「えぇ。これで…」
「センパイを揶揄えます!」
「拓海を思いっきり揶揄うことができる!」
「拓海くんの困った表情をたくさんみることができるわ」
そう言い合って、3人が不敵な笑みを浮かべる。
ここから、生徒会活動をしたい拓海と、拓海を困らせて遊びたい3人の、カオスな生徒会活動が始まる。
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