荊の峠

@ogakuzu1206

第1話 うまれ

 私は京都府に生まれました。両親が歳を重ねてからの子供ですから、両家とても喜んだと聞いております。私が一歳になりました時に母の育児休暇が切れましたので、私は祇園にある祖父母の家に預けられることがしばしばありました。私の人生はそこから狂いだしたのです。

 祖父母の家は祇園に位置しておりましたから、わたしは祇園の文化を受け、1歳から小学3年までの間、多くの時間をそこで過ごすこととなりました。私がそこで学びましたのは、京都の文化であります。祇園というのは、祇園=京都といっても過言ではないレベルの地域です。わたしはそこで京ことばを身につけました。最近わかったことは、若い人は京言葉を使わないということです。よく関西弁がきついと言われます。しかしこれは私の習慣ですから、治しようがないのです。また、祖父母は差別用語でさえも平気で使っておりましたので、私も同様に使ってしまうことがあります。

保育園ではなかなか良い雰囲気で育つことができました。しかし、ここで私を今でも苦しめる人物が現れるのです。私の母とその人物の母はとても仲がようございましたので、その子供たちも必然的に仲が良くなるのです。彼女はとてもブサイクで、尚且つ性格も悪うございました。しかし私は気が狂ったのか、その女に惚れてしまうのです。親公認のカップルとなりました。もう思い出したくありません。


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