高嶺の花

第1話

こんにちは、こんばんは。わたしの名前は朱里（仮）です。子供の頃から比較的、恵まれて育ってきました。両親は優しく小金持ち、1番上の兄は医者、4つ上の姉は出世期待株のバリキャリ。あーあなんて最高なんでしょう。そうです。そうです。わたくしは世間で1番生きやすく幸せを感じやすいミドルクラスに生まれてきました。でね、わたしですね。頭の中の妄想、激しいんですわ。うふふ。今日はみんなにちょっと紹介しちゃうね。

Day 1

これはね、高校一年生の時の話。そう、忘れもしない人生最大のモテ期。もうそれはそれはモテたのよ、うふふ。ちょっとおどけてごめんなさいね。わたしは同時期に二人のイケメンから言い寄られたの。一人は背が高すぎてびっくりしたわ。でも年下くんでね、いかにも優しい子だった。なんかあたしが困ったら男らしく助けてくれたりもした。だ、けどねーなんか周りの年下くんと同級生のおガキさんたちがうるさくて、うるさくてあんまり関われたかったの。話せなかった。わたしの美貌に嫉妬する人も多くて、どこかの教室入ると女子にあの人のどこが可愛いの？とか言われる、トホホ。ね、みんなにわたし高嶺の花が教えてあげる。どんだけ、リアリティで美人で優しい子が苦労するか笑　ほんと舐めんなよ。