005_敖霜枝/白玖黎

 作品リンク:https://kakuyomu.jp/works/16817139558639657803


 ・愚弟の感想

 すみません! 正直言って中華ファンタジーは全然触れていないので、一話目から全くついていけませんでした……。

 馴染みのない単語や設定がちらほら目に入るたびに自分の教養の無さを恥じましたが、一般的な読者はこの程度の知識なのだと思っておいてください。

 水晶宮という仙境はどういう見た目なのか、人と人ならざる者が隣にいることがどれだけおかしなことなのか、見たことのないものを書きたい作者さんなのかと思いますので、聞き慣れない単語を描写もしくは説明でもって読ませるということができた方が、より多くの読者に届くと思います。

 もちろん、中華ファンタジーファンに向けるのであれば問題ないのかなと思います。


 ・小山の感想

 中華的な世界観はよく書けていると思います。東海龍王や哪吒をモチーフにしているのも、馴染みやすさに一役買っている印象。

 ただ、この作品の読み味がそこに依存してしまっているのも事実です。

 夜叉が人々を襲うのも、哪吒の裏切りも、最後の再開すらも、作者の都合でそうなってもらわないと困るからそうなっているだけで、作品的には必須の要件には見えませんでした。

 天理のつもりなのだとしたら、中華ファンタジー以外も読むことをおすすめします。

 ご都合主義と呼ばれない展開の転がし方を学ぶともう一段面白いものが書けるようになるかと。

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