019_春になったら、さよなら。/高橋円

 作品リンク:https://kakuyomu.jp/works/16817330650533765643


 ・愚弟の感想

 連載中ですので、現時点での感想になります。

 一見、彼女の方が変人に見えるけれど、実はその自由さに振り回されながらも受け入れられる主人公の方がヘンだという構図は面白かったです。

 反面、主人公がどうして彼女の行動を受け入れられているのかが明示されていないように思います。

 主人公がどうして彼女と関わってみようと思ったのか、二人がどうやって仲良くなったのか。「彼女が笑う時のえくぼがかわいい」でも「主人公が忘れ物をしたら彼女が貸してくれた」でもいいです。

 より具体的なエピソードにできた方が主人公への感情移入ができ、ひいては、いずれ訪れる別れに対する切なさも増すのではないかと思います。

 なにげない日常がかけがえのないものに変わる瞬間を楽しみにしています。


 ・小山の感想

 セカイはいつも僕らを試している。

 変わることでしか何かを得ることはできず、何かを手のひらに収め続けるために変わらないことを許さない。

 季節は移り変わり、僕らは大人になっていく。

 いつまでもわがままを言っていられる子供時代は、あと1年しかないのだ。

 一歩一歩道を踏みしめ、いつか振り返った時に、轍を見て泣かないように。

 笑いあってさようなら。

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