009_ショートショート/@sandh

 作品リンク:https://kakuyomu.jp/works/16817330650336156549


 ・愚弟の感想

 不思議な道具が出てきたり事件が起きたりと、星新一ワールドのように読めました。

 しかし、オチがオチきっていないように感じました。

 星新一は最後に皮肉を持ってくることが多いかと思いますが、こちらの作品のオチでは皮肉がないように感じました。

 それが悪いというわけでは断じてありません。むしろいいところだと思います。

 星新一はショートショートに皮肉を込めたとして、作者さんがショートショートに込めたいものはなんでしょうか?

 それが見つかれば、星新一にすら書くことのできないあなただけのショートショートが書けると思います。


 ・小山の感想

 語ることなく語るジャンル、ショートショート。このジャンルは芸人のコントのようにアイデアを出し、万人が受け取れる心地よい文章で、落語のように語りすぎることなくオチをつける。一人漫才である。

 そこに話の筋の介在しないアイデア一発勝負であり、面白さや驚きがあるからこそ成立を許されている。

 今回の2作品には余韻がない。作者が出しゃばり語りすぎているために、ギミックとして用意されたそれを楽しむことが難しい。

 誰だって自作のギャグの解説をされても微妙な顔をするしかないのだ。

 もっとエスプリ見せつけていこう!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る