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プールから人ほどもある大きな貝を引き揚げた。分厚くなった殻をこじあけると、殻の内側が虹色に輝いている。
そこに、少女が寝そべっていた。白い髪は海水で濡れて額にはりついている。
「ついに……会えた」
私は貝殻から少女を抱きあげた。真珠貝に亡き娘のDNAを注入し大事に育てた、真珠の娘。私の腕の中で目覚めた娘の瞳は、真珠のように輝いていた。
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