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 私は息を呑んだ。必死に考えるが、答えが見つからない。

 なぜ、なぜ、私の目の前にがいるの?


「なぜだかわからないって顔ね」


 目の前のは続ける。


「あなたはオリジナルの私のレプリカなの。私、病気になっちゃったから、あなたの臓器を貰いにきたのよ。良かったわ、保険でレプリカを作っておいて」


 目の前のは、私と同じ声で笑った。


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※綺想編纂館 朧(@Fictionarys)様主催の小説企画「文披31題」参加作品です。

Day 16:レプリカ

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