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「お前だろ? 裏切り者は」


 証拠となる写真や書類を見た部下の顔は青ざめている。認めたも同然の表情だった。

 懐から銃を抜いて部下に突きつける。


「お、俺じゃねぇ!」

「言い訳なんていらねぇよ。俺が欲しいのは『肯定』、それだけだ」


 コイツと一緒に馬鹿やってた頃が思い出される。もう戻れやしないのだ、あの頃には。

 俺は引鉄をひいた。




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※綺想編纂館 朧(@Fictionarys)様主催の小説企画「文披31題」参加作品です。

Day 9:肯定

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