167
仕事を辞めてようやく、彼の家に引っ越した。朝、仕事に向かう彼を見届けて、私は部屋を見回す。身支度を済ませたら、荷物を片付けなければ。さっそく洗面台に向かうと、歯ブラシが二本並んでいた。それを見て妙に実感がわいた。
「そうだ。結婚するんだ、私たち」
荷物を片付け終わったら、婚姻届に名前を書こう。私は歯ブラシに手をのばした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます