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 この秋から叔父に預けられることになった。父と母は「環境を変えた方がいい」というもっともらしい理由で、僕を厄介払いすることに成功した。荷物はリュックひとつで事足りた。


「いらっしゃい。疲れたろう?」


 数年ぶりに会った叔父は、笑顔で出迎えてくれた。叔父と過ごしたあの家が僕の大切な場所になるなんて、その頃は思ってもみなかった。

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