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「お主が『陽光ようこう』か?」


 名を呼ばれた私は静かに頷く。彼女の前にひざまずき、口を開いた。


「やっとお会いできて嬉しく思います、『夜光やこう』」


 彼女の双眸そうぼうから不意に零れ落ちた涙に、月明りが反射する。まるで、数多の流星が夜空を駆け巡っているかのようだった。

 これは、昼と夜が出会う物語。

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