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「お疲れ様でした。明日はオフなのでゆっくり休んでください」


 窓が閉まり、タクシーが夜の道路を滑り出した。久しぶりのロケを終え、帰路につく。アイドルからタレントに転向して三年が経つ。最近オフが増えた。休憩中に聞こえたスタッフの会話を思い出す。


「ミユウさん、もう旬が過ぎたって感じだな」


 車窓越しの夜景が眩しくて、私はそっと目を閉じた。

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