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壮年の生物教師の代わりにやってきたのは、ポニーテールの若い女性教師だった。放課後、集めたノートを生物準備室に持って行ったとき、金魚に餌をやっている彼女を見かけた。
「大きくなりなよ」
優しく笑う彼女の横顔が、その日からまぶたに焼きついて離れない。
それから僕は、密かに彼女のことを「金魚先生」と呼んでいた。
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