お姉ちゃん

空里の小学校の友達は、家に遊びに来てボクに会うと、みんな、お姉ちゃんだと思っているみたいだ。

家に遊びに来るのは、ほとんど女の子の友達ばっかりだけど、ボクと会うと、みんな

「あっ、こんにちは~」

ってボクにあいさつしてくれるけど、どう見ても、お姉ちゃんだと思ってる感じだ。


中には

「空里ちゃんのお姉ちゃんですか~?」

ってボクに聞いてくる子もいる。

そういう時、空里は

「お姉ちゃんの、あやめっちだよ~」

ってボクのことを紹介している。


たまに、空里のお友達の女の子にモデルになってもらって絵を描いたりもしている。

でも、みんなやっぱり空里に似ていて、いつも、ひっくり返ったりして変な格好をしている。

でも、変な格好をしてくれてると、描いてても面白い絵になるから好きだ。

普通に座っていたりするよりも。

あと、描いてると、みんな変顔をしてくるから、それも含めて絵に描いている。

出来上がったら、みんな喜んでくれる。

「めっちゃ似てるわ~」

って言って。


夏には空里といっしょにプールとかにも行くけど、ボクは女子の水着を着て泳いでいるから、きっと姉妹のように見えてると思う。


空里はプールに行っても、相変わらず泳ぎはうまいから、いつも飛び込み台から、颯爽と飛び込んでは、ボクにドヤ顔を見せている。


まあ、実際、ボクより飛び込みもうまい。

めっちゃきれいにカッコ良く、いつも飛び込んでいる。


「あやめっちは、こんなにきれいに飛び込めないでしょ~」

って、言ってるみたいなドヤ顔をして嬉しそうに飛び込んでいる。


泳ぎも、めっちゃうまいからな~、空里は。

ほんまにスイスイと、どんな泳ぎでも泳げてしまう。


でもボクも背泳ぎだけは、めっちゃ得意だ。

背泳ぎなら、たぶん空里にも負けてないと思う。

背泳ぎなら、ボクは手も脚もきれいに動かして泳いでるはずだ。

背泳ぎなら、割りといつまででも泳げる。

みんな、そうか。


ボクはピンク色の、女の子の可愛い水着を好きなので、いつも、そういうのを着て泳いでいる。

由菜ちゃんと泳ぎに行く時も、いつもそうだ。

だから女の子どうしの友達だと思われてるはず。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る