東銀河百科事典（エンサイクロペディア・イーストギャラクティカ）

東銀河の宗教

　東銀河の４大種族の中でもっとも大きな信徒をもつ宗教は《胚種広布（パンスペルミア）教》である。

《胚種広布教》は、「銀河のヒト族は同一起源を持つ」という説を奉じている。

　彼らによれば、銀河の四大種族テラリアン、エルフェン、ドゥエルン、フラットランナーの４つの種族の生存に必要とする物質がほぼ同一であり、それゆえ同じものを食べられるという事実が間接的な証拠とされている。

　信徒の数は、四大種族の人口の一〇％──二〇〇億人を超える。

　膨大な数の信徒を束ね、《胚種広布教》の頂点に立つのが銀河大教皇である。現在の銀河大教皇は、ア・アルグ・シャルラ＝サノという名の、齢２００歳のエルフェンの女性である。

《胚種広布教》の僧侶は《癒し》の奇跡が使える。