東銀河百科事典（エンサイクロペディア・イーストギャラクティカ）

東銀河の星間航行種族

　東銀河に存在するヒト型の星間航行種族は、以下の４つが知られている。

地球出身者（テラリアン）

　太陽系第三惑星地球にルーツをもつヒト族。

　なお、《地球》は《禁忌の星》として立ち入り禁止惑星となっており、厳密な意味では地球出身のテラリアンはいない。現在の太陽系政府の中心惑星は火星であり、政治の中心都市はクリュセ平原に存在するクリュセ完全管理都市（クレイドル）である。

エルフェン族

　森林惑星エルファ出身のヒト型種族。

　長身痩躯の身体に、長い耳をもつ長命種族。

　エルフェン族は、己の精神を『高次元空間』に接続することで、ディラックの海から《魔素（マナ）》と呼ばれる精神感応物質を取り出すことができる。《魔素》の力を使えば、物理法則の理を書き換えることができる。《魔素》を扱える者たちを《魔法使い》と呼ぶ。要するに超能力者（ＥＳＰ）である。

　エルフェン族は生まれながらにして全員が《魔法使い》であるとされている。

※ハイエルフェン

《魔素》を操るために『高次元空間』に接続しすぎると、精神が高次元に引っ張られてしまい、肉体への依存度が急激に薄れることがある。このようにして現実世界との接触を失い、精神だけの存在になった、つまり半ば幽霊になった状態のエルフェンは、ハイエルフェンと呼ばれている。

ドゥエルン族

　３Gに達するという母星ドゥエルの強い重力に抗するために頑健な身体を発達させた種族。その筋力は銀河の４種族の中でも突出している。

　ドゥエルン族は重力に抗する自らの種族の強靭な肉体を愛することで知られている。反面、目に見えないもの、実体のないものを頼ることを良しとしない。

フラットランナー族

　草原惑星プレリアル出身の、背丈がテラリアンの半分ほどしかない小柄な種族。

　高い山も切り立つ崖も存在しない草原惑星では、身を隠すこと相手を欺くことが生存に不可欠だった。それゆえ機敏さと狡猾さを発達させることになった。抜け目のない者しか生き残れなかった惑星なのだ。

　フラットランナー族は口達者で知られており、銀河に名を知られた四種族の中では宇宙商人になるのは圧倒的にフラットランナー族が多い。