第56話 要注意
僕達は毎日必死に練習を重ね
あっという間に新人戦前日
僕は夜になってスポーツドリンクが無い事に気付き自転車でコンビニへ
かごにサッカーボールが入った見馴れた自転車がある
中を覗くとダイスケが全く同じ理由でいた
「いよいよ明日だね。」
僕が言うとダイスケは
「空は明日出るのか?」
と聞いてきた
「まさか。僕は応援だよ。チームの中で1番下手クソだし。もしかしてダイスケ出るの?」
ダイスケは自信満々に
「俺とケースケはスタメンだぜ。」
僕は驚き過ぎて声が出なかった
だって何十人もいて2年生がベンチにも入れない様なチームで1年生でスタメンだなんて
本当に凄いなと感心した
「空と試合やりたかったな。ケースケも小学生の時の決着つけたがってたぜ。」
僕は勇気を出して
「2年、いや1年待って。絶対に2人と勝負できる様にレギュラーになってみせるから。」
するとダイスケは
「1年と言わず今からやろうぜ。久しぶりに1対1。」
「明日試合だけど疲れない?」
僕は心配したがダイスケは
「俺を疲れさせられるのか?」
そうだった
技術だけじゃなく体力もバケモノだった
僕達は近くの公園に行きダイスケはお前からなと言って僕のオフェンスで始まった
少し油断してる感じだったので僕はいきなりトップスピードで抜いてやった
「やるじゃねーか。」
ダイスケはそう言って真剣になり気が付けば2人共ビッショリ汗を掻いていた
「本当に1番下手なのか?」
ダイスケは不思議そうに言った
「よく分からないけどみんな凄く上手いから僕なんかまだまだだよ。」
「空のチーム要注意だな。」
ダイスケがぼそっと言った
また明日と言って家に帰って疲れたせいかこの日はぐっすり眠れた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます