第45話 凄い人

平日の練習

僕はまだ参加出来ないけどリハビリがてらボール拾いをしてみんなの頑張りを見ていた


1年生は決勝リーグ

2年生は新人戦、そして来年の2部リーグ

3年生はクラブユース選手権

それぞれ目標に向かって必死に頑張っている


アキラさんとシュート君はクラブユース選手権の抽選会に行った

この試合は1部、2部、3部関係なくくじ引きで対戦相手が決まり負けたら終わりのトーナメント戦

初戦から優勝候補とあたる可能性もありかなり緊張感のある試合だ


練習はジュニアの監督ハジメさんが来ていた

僕はセレクションの時に1度会ったきりで会うのは2度目だ

休憩の時に僕の所に来て


「君が空君だね?カズさんの所から来た。」


カズさん?

誰だか分からず聞いてみると


「コーチの三浦カズさんだよ。」


僕は?でいっぱいになった

ハジメさんは


「あっ。今は奥さんの名字になったから村上だ。」


村上コーチの事だったのか

そー言えば知り合いのチームって言ってたな


「カズさんは同じチームの先輩で現役の時凄くお世話になったんだよ。」


僕はびっくりして


「えーー?村上コーチってプロだったんですか?」


大きな声を出してしまった


「えーー?知らなかったの?あの事故さえ無ければ代表入りも夢じゃなかったんだよ?」


ハジメさんもびっくりして大きな声を出した


確かに凄くサッカーが上手いとは思っていたけどそんなに凄い人だったなんて


今思うと僕は本当に恵まれていたんだなってしみじみ思った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る