(新)1ラリー物語「踏んだり蹴ったり」





「……お前、よくもまあ恩人の写真を踏みつけられるよな……『裏で繋がってる』ことを誤魔化すためとは言え……。踏んだ上で蹴り飛ばすのはやり過ぎじゃないか……?」




「俺は恩人を踏んだつもりはないからな。あれは写真だ……、もっと言えば一枚の紙でしかねえ。踏んだ紙にたまたま恩人の顔が描かれていただけだ。

 じゃあお前は、恩人を見た目で判断してるのか? 恩人の顔が変わろうと、恩人は恩人だ。……だからまあ、接し方に変化があれば、遠慮なく切ることもあるだろうが」



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