第39話 岩を砕きましょう!粉々になっちゃいました(てへぺろ)!
「まずこの岩を砕いてもらいます」
受付嬢さんに案内されたとこは、だだっ広い空き地にどでかい岩が置かれてるだけの場所だった。
この岩を砕けというらしい。
……これを? 2mはある巨大な岩だぞ?
俺はともかく、ニアとメシュには厳しいんじゃ…
「剣でもなんでも、使えるものは使ってください。ただし自前で。少しでも砕けていたら合格です。それと、これはあくまで個人戦。一人で戦えるだけの力があるか試すものなので、手伝ったりしちゃだめですよ?」
なるほど、女性陣でも欠けさせることくらいはできるかな…。
個人戦、ということに不安を感じつつ挑んだのだが。……そんな不安は無駄すぎた。猛暑日に持ち歩く傘くらい無駄だった
[例え方が下手]
うるさいちょっと黙ろうね?
「じゃあまずはレマさんからいいですか?」
「はい、わっかりましたー」
よっし岩こっなごなにしてやるぜッッ☆
爆炎魔法とかよさげじゃね? 名前かっこいいし(それだけの理由)
手を前にだす。
「爆炎魔法!!」
ドガァァァァァァァン―――
―――――バッッッッッッゴォォォォォォォォォォォォン
…………………ん? 今なんかすごい爆発音しなかった? どこで起きたんだろぉなぁ~(慣れない口笛)
「ぇ、ぇと…合格………です………………………………」
受付嬢さんが、めちゃくちゃ躊躇いながら言った。
まあ合格だしやったね!
「じゃあ次はニアさんどうぞ」
「はいよー」
ニアはどんなのするんだろ。
そういやあいつ魔法使えない気がするけどだいじょぶかな…剣も持ってないし……
――――ドゴォン
鈍い音が響いた。
「ふぅー、疼いてた右手の対処完了、っと」
へ??
ー脳内リプレイー
ニアが右手を握りしめる
↓
岩に向かって走り、跳ぶ
↓
岩に向かって右手を振り下ろす
↓
砕ける
ゑ? つまりニアは素手であの岩を砕いたってこと? 怖すぎない??
「ぁぇ…ニアさんも合格です……じゃあ最後メシュさんどうぞ…」
メシュの方が不安だな…だって
するとメシュは、枝を取りながら岩に向き合った。
「えいっ」
バゴッ
……………んんん?
かわいい声と同時に岩がへこんだんですけど??
ーこちらも脳内リプレイー
枝を拾う
↓
枝に≪耐久魔法≫≪威力強化≫≪スピード強化≫をかける
↓
岩を枝で軽く突く
↓
音を立ててへこむ
ぇぇぇぇぇえ…まさか
「…………第一試験、皆さん合格です…」
なんか受付嬢さんこの世の終わりみたいな顔してるけど大丈夫だよね、この世終わったりしないよね。
わーい合格だぁあぁああー!
チートしてやったぜぇぇぇぇぇえええい!!
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