第24話 いざ入国!…え?入国できない?

ここどこぉ…?

とりあえず兵士さんに話しかけてみるか。


「ここってなんていう国ですか? ロイス家に用事があるんですけど…」

前にロイス家の長男って言ったら驚かれたし、これなら大丈夫だよね!

「ロイス家に!? 結構遠いですけど…」

「どれくらいですか…?」

「ここからだと馬車で半年くらいですかね…」


………………え?


「は、半年?」

「はい…」


まじかぁ…


「ニア、どうする…?」

「んー…疲れたし休みたいな…そだ、ここって冒険者ギルドとかってあります?」

「ありますよ。結構発展してる国なのでいろいろ揃ってます」

「じゃあこの国で冒険者になろうか。」


入国することにした。


「入国するときって、このまま入れますか?」

「この魔法がかかったゲートをくぐっていただき、悪意や害がないか確認してからですね。ギルドカードなど身分を証明できるものがあればいいんですけど、ない場合は一人2000Gとなります」

「わかりましたー」


この世界での通貨はどこでも共通で、1Gは1円と同じ価値だよ

[わかりやすくて便利だろ]

いぇーい、さすが神様! さすかみ!


でも入国に一人2000円は高いなぁ。まあ払うんだけどね…


ゲートをくぐる。

異世界人は大丈夫なのかなって心配したけど、ニアが無事に通れたから大丈夫か。


――――ピィィィィィィ


え?


「ゲートが害だと認知した? つまりあなたは…!」

「いや違うんです! 悪意も害もないです!」


[…もう一回通ってみ]

え? わかりました…


「もう一回通らせてもらっていいですか?」

「いいですよ。ただし次鳴ったら入国禁止の即通報ですから。」

「わかりました」


もう一度くぐる。


――――しーん…


何も音は鳴らない。


「あれ…? このゲートが壊れたのかな…? とにかく疑ってごめんなさい、どうぞお入りください。」

「ありがとうございます」


ラスボス?の仕業かな…?

なんかよくわからないけどとりあえず2000G払って入国した。

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