第四章 召喚と仲間

第18話 転生者が召喚する

ちょうど最近死んだ人を召喚すればいいんですね!

[まあ誰が召喚されるか分かんないってリスクもあるけどな。もしかしたら、とてつもなくサイコパスな人間がくるかもしれない]

でもとりあえずやってみましょー!


地面に魔法陣を書く。

[…魔法陣書かなくても召喚できるんだが]

書いた方が召喚する雰囲気になるし! いいんです!

[…の割にはてきとーに書いてんな]

いやなんか思いつくがままに書いてみました

[なんでもいいや、召喚するんだろ?]

はい!


…これって詠唱した方がかっこよくね? 詠唱しよ。

この世界の詠唱方法に従って考えてみよう。

例えば水を放って攻撃したいとき。一般人の場合「藍よ、この手に集い疾く爆ぜよ。氷結フリーズ!」って言えば、対象が凍る。他の技も似たような詠唱で発動できるけど詠唱の言葉は即興で考えないといけないから時間かかるね。ただしシェラのような適性がある人なら「氷結フリーズ」だけで発動できる。

でも一般の方法でやった方がかっこいいね。これでやろう。


「闇よ、この世界で、つど…? つ、……ちょっと待って。」

[まさかの詠唱へたっぴか]

いやだって! なんか思いつかなかったもん! アドリブとか苦手。

かっこいいのを考えてみる。

んー………これだ。


「冥界に迷える魂よ、我が声に答え出でよ。召喚サモン

魔法陣がまばゆい光を放ち始めた。

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