第二章 ロイス家にて。

第6話 使用人のノエラさん

「レマ様、朝でございます」

俺の専属使用人、ノエラの声で目覚めた。茶髪銀目の美人さん! 優しいし俺自慢の使用人なのだ!

今は6歳。使用人に対して威張り散らす年頃だが、そんな恥ずかしいことはしない。まあ前世の記憶あるし。今世合わせて23歳なわけだし。

[17歳で死んだんだな]

え、そう考えたら結構な早死にじゃね? てか今そこ気にする?

[年齢は大事だぞ]

まあそうなんですけども。ほらノエラが心配そうにこっち見てるよ

「起こしてくれてありがとう」

「いや、使用人としてこれくらい当然です。むしろレマ様が使用人に対して優しすぎるんです。私どもとしてはこんなにも立派に成長されて感極まりないです」

「え? この扱いで優しすぎる? 普通はどんな感じなの?」

「命令は当たり前ですね。使い物にならなくなったら交換ってかんじ」

「何それ、なんで人をモノ扱いしてんの? 許せん」

「!」

ん? いつも無表情のノエラの目が見開いた。

「どしたの?」

「いっ、いえ。なんでもないです」

ノエラが動揺してんのめずらし

[こいつ無自覚だったのか…さすが…]

ん? 神なんかぼやいた?

[いや何でもないぞ?]

そう? まあなんでもいいけど。

[とりあえず着替えれば? 着替えるのめんどくさいのわかるけどさ]

oh…

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