第4話 俺は悪くない

…あれ? これ俺悪くなくね?

悪いのは勝手に進めた神だろ! 俺無罪!!

あ、ちなみにあの神の名前はマイフェレイヌ=オルヴェデスっていうらしい。長いね。

フルネームで呼ぶのだるいからオルヴェスって呼ぶことにした。あんま略せてねえ。

まあなんか本人が喜んでたんだからいいっしょ。うん。そう思うことにする。

精神だけついてくっていうのは、いつでも俺と会話したり眺めたりできるらしい。

オルヴェスは俺の心を読めるから声に出さずに会話できる。念話みたいな。へー、神様の力って便利っすね。まあ正直この仕組みは助かる。神の声、他の人には聞こえないらしいから俺一人でぶつぶつ言ってるやべえ奴になっちゃうもんね。あざす。

[最高だろ? 内心架印も喜んでるんじゃないのー?]

今のがオルヴェスですね。性格とか口調全然違うじゃーんって思った? うん、俺もそう思った。

本人曰く、ここは人間界だから神っぽくする必要ないらしい。つまりこっちが本性だね

読書の皆さん気になったであろう”人間界”ってワード!

最初に神に会った真っ白なとこを神界っていうんだって。魔界もあるらしい。

わくわくする、これぞ異世界って感じ!

[そうだろうそうだろう、さあ、無双を始めようではないか!]

しょうがない、やってやるか!

[…といいつつお前が一番ノリノリでは??]

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