始・学園編 9 波乱な火曜日 dos


ホームルーム (朝)


ガラガラ


昨日と同様に 教頭先生が 入って来ると


「… ええ 今日も残念ですけど 昨日に引き続き

三井先生は 体調不良で お休みです… !! おや

このクラスは 今日は やけに生徒さんが少ない

ですね ? 何人かは連絡は頂いているんですけど

…… 何か聞いている人いませんか?」


…シーン


「… う〜ん そう ですか… まだ決定では無いので

何とも言えませんが… 先生方も 少しお休みの人が

何人かいるので…… この後に職員会議を行なって また連絡しに来ますね…… う〜ん どうしたものか… とりあえず このクラスの 今日の1時限目の授業の英語の先生は お休みなので… 今から……

ココ(教壇の上の机の上)にプリントを置いておきますので 各自取りに来て 自習を行なっておいてくださいね… それでは 朝のホームルームを終わります」


教頭の長話しから やっと開放されると


ザワザワ


少ない人数しか いないのだけど 自分と会話の出来る相手がいる生徒たちは 各々各自で ヒソヒソ

モニョモニョ と会話を始めた


義務教育が終わった 高校で クラスの生徒が半分

くらいしか来ていない時に 学級閉鎖 とか発生

するのだろうか? まだ経験が無いので未知の

領域だ 先生達の職員会議に 身を委ねるしかない


それにしても こんなに沢山の生徒が同日に

休むことなどあるのだろうか? 流行り病がある

訳でも ないのに それよりも他の同学年クラス や 他の学年クラスは どうなっているのだろう? あたしは少し気になり


昨日、交換したばかりだけど 青木くんの

アドレスにメールをしてみることに


“ちょっと聞きたいコトあるんだけど

1組って今日休みの人って多いの?”


送信


授業中なら 直ぐに返信は返ってこないかも

しれないのだけど


ピロン


意外と早く返信が返ってきた


“いや 特に普通だな” いつも思うんだが 普通って何なんだ! あたしもよく 使うけどw


まあ いつも通りって意味合いだろうけどさぁ

何か やるせない その他のクラスは まだ わからないけど 2年1組は 普段通りらしい


「カッシー退屈だから 遊びに来たよ〜」ハート

モミモミ


スマホでメールしていると 山本さんが あたしの

後ろまで やって来ていたようだ


「あッ」と 突然のことで

あたしは少し悶えた風な声を上げてしまう


モミモミ とは


肩を揉まれただけで 胸を揉まれた訳では決して

ない! 勘違いしないでよねッ


脳ミソ( 僕は 前者より後者の方が 良かったけど

今日は あたしちゃんの 喘ぎ声と 脳デレだけで許して あげるよ )


喘いどらんし !


あたし&山本

「… 山本さん くすぐったいから やめて 」

そう言うと

「ふぇ〜〜 カッシー 冷たいよ〜」クスン笑


まあ 朝のショックはもう ないようで元気になって

くれたのは 何よりではある ♪


ハムッ


「イヤッ」 マジだめだから!


ハムッ とは 山本さんが あたしの耳に パクっと

喰いついてきた仕草だ 照れ怒


これには 流石のあたしも たまったものではない

耳ッてけっこう 敏感なんだからねッ!


脳ミソ ( いいぞ 茜ちゃん もっとやれ!次に狙うは 2つの山だ!!)


脳ミソが囃し立てる 脳ミソは乙女が じゃれ合う姿が大好物なのだった…… 怒る気力がない


「あれ? カッシー少し顔が 赤いけど興奮しちゃっ

た?」 小悪魔笑顔は やめれぃ


「ち 違うから」 マジでホントに もう


山本さんの スキンシップは知っているが ここまで

来ると 流石に配慮に欠けて 度が過ぎる


「ホントに〜 ?」しつこい プンスカ


あたしは少し拗ねて恥じらう感じで そっぽ向いていると本田さんが席の近くまで来ていたらしく


「山本さん 明石さんが 迷惑してるみたいだから

やめなよ 」本田さんの 声が少し怖い


山本 VS 本田

「え〜 だって 餃子みたいに〜 美味しそうだったんだもん それに今のは ただの スキンシップで 愛情表現だよ?」

「それが 明石さんは迷惑してるって コトが わからないかの かなぁ?」キレ気味?


山本さんは 察しのイイ子だ 普段なら 本田さん

の コノ 何か ただならぬ 雰囲気の変化にも

気付けただろう


しかし 今日は朝の出来事が キッカケなのかか?

それに まったく 気付けていない節があり もう一歩 を 踏み込んでしまう


「あれれれーッ もしかして ペンガルちゃん 何か

嫉妬しちゃってる〜 ? 」

「しつこいよ 山本さん 何度も 言わせないで

くれるかな〜 」イライラ


「カッシー 何か ペンガルちゃんが 怖いよーッ

助けて〜 」と山本さんが あたしの後に 回り込み

肩を触るか 抱きついこうか とした時


バシーッ


「 穢らわしい手 で 触るな ッてんだよ」ブチギレ

本田さんの 何の逆鱗に触れたかは わからなかったが… 左手の裏で 山本さんの左頬を 強く叩いていた


…… シーン


その出来ごとに ザワザワ 生徒達の

話す声は 止み しばしの 静寂が 訪れると


脳ミソ○イ(な 殴ったね 親父にも 打たれた事ないのに 2度も)


黙れ! 2度はブッてない


「…… ッ 穢らわしい ッて 何なの? 」

山本さんは イキナリ叩かれて 少し沈黙して

いた後に そう 呟くと


「…………」あたしは どうしたら いい

「……ッ の やめなよ 2人 と … 言いかけた時


「カッシー は黙ってて! ペンガルちゃ…

本田さんに聞いてるんだから!!」ブチギレた?


ヤバい マジで コレは ヤバいから ……


どう なっちゃうのー ッ






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