学園編10 本田邸 闇の支配者

開かずの間の前まで到着すると


まずは 持って来た鍵の中からランダムに1本選び 扉の鍵穴へ差し込んでみる 回そうとするも 回らない 1本目の鍵はハズレだった‥


見た目が全部似てるので ハズレ鍵が混ざらないように 制服の脇下にある左ポケットにしまう 右ポケットにはスマホが入っているからね ‥ で


ここにきて まさかの制服紹介ターイムに凸突入


あたしの通ってる学校の制服は紺色のブレザーで

女子は襟元に赤色にストライプのリボンを携えて

スカートは水色のチェック柄なんだけど 衣替えも終わったので 今は夏バージョン!にシフトアップ


アップしたのは機動力↗︎ 防御力はダウン⤵︎


ブレザーの中に普段 着てる カッターシャツが前へ出てくると それが制服の本体に変わる その上から 両サイドポケット付きベージュのカーディガンを

羽織るとラフなスタイルに早替り 暑くなったら

カーディガンは脱いだり 腰に巻いたり アレンジも出来る優れもの キラン おわかり?


どこで 説明してるんだ! ってなったかもだけど

あたしが悪いんじゃない 作者が悪いんだよー!


そーだ! そーだ!と脳内野党の群れも野次を飛ばした


1つ目のハズレ鍵を左ポケットに入れた あたしは

手に持った他の鍵の中から2本目の鍵を鍵穴へ差し込むが… 回らない この鍵もハズレ 健闘を見せずして敢え無く 左ポケットに収納される そして 3本目の鍵を鍵穴へ差し込む… 回してみると‥ 回った♪


カチッ


ロックが解除されたので左手に持った 残り1本の鍵は もう用済みとなり左ポケットに収納 扉に差込んだ鍵は そのままにしておく ノックの儀式は一度済ませてるので NO ノック NO 呼びかけからの


ガチャリ


扉は開いた


が今までと違い 中は真っ暗 では無いけど ぼんやり

とした 青い光で 薄暗く見える程度 窓が無いのか?

遮光カーテンやブラインドで外からの光が遮断されてるのか?


あたしは 慌てて入り口付近にあるだろう 電気の

スイッチを探すと ‥ (・ω・ = ・ω・) あった♪ すぐに見つけることが出来た 部屋に入って すぐ右の

壁には上と下にスイッチが 2つ並んでいたので

これが部屋の明かりを点けるスイッチなのだと思い 押してみる


カチ


「 ‥‥ 」


カチ カチ


「 ‥‥ 」


上と下の2つとも試してみたが 部屋の灯りが点かない


故障しているのか? 呆然と立ち尽くす あたし


いやいや 薄暗いだけで 完全に見えない訳じゃない

とりあえず 入り口から 辺りを見回す ぼんやりした青い光は 何かの水槽だろうか? 水の音と水を循環させる為の機械の音が微かに聴き取れる 遠くからは水槽の中を魚が泳いでいるように見えた あとは‥ やはり薄暗くてよくわからない


灯りも無しに薄暗い部屋を歩くのは危険この上ない特に足元とかね しかし あたしには文明の利器スマホがある キラーン ライトを点けても 心許ない弱い光だけど 無いよりは遥かにマシだ


それにしても 他所の家で 暗い部屋に入るとか

恐怖感がハンパないんだけど


『パナいの』


何処の吸血幼女が勇気付けてくれた


でも まだ入り口付近から足が止まってるので とりあえず スマホを片手にライトで辺りを照らしてみる


この部屋はかなり広い 20畳は優に越えてるだろう


水槽 大きな机 ソファー ガラスケースの棚

光が弱くて入り口から 大雑把に 確認できるのは

これくらい


及び腰な状態から おぼつかない足で 一歩 また 一歩と 踏み出しては また一歩


ビクッ !


何か踏んだ


小さい硬い何かを踏んだような感触が靴下越しに

伝わってきたので 足元をスマホで照らし 踏んだ方の足をどけると 四角くて薄いケース? のような

モノが 落ちていた 何だろ? サイズは足の親指ほどしゃがんだ状態になり指で摘み上げる 落ちているモノをよく拾う あたし


とりあえず ケースのようなモノは 今開ける必要はないので スマホを取り出して何も入ってない 右のポケットに収納する


立ち上がるべく スマホの灯りを辺りに照らし直すとソファーの上に横たわった人の足のような陰が薄暗く映し出された


「 本田さん!? 」


あたしは考える間もなく立ち上がりソファーの方へと駆け出していた


慌てたせいか 薄暗さのせいか わからないが

身体を物に打ちつけるも 気にしない 痛い けど

気にならない ソファーまで駆け寄ると


あたしは


「 本田 … さん … 」


と ソファーに横たわった彼女を見つけて


「 スゥ… スゥ… 」


小さくだが呼吸していることに


「 良か… っ … た ……ぁ… 」


安堵のため息を洩らす と



ガガガ ‥ ガガガガ ‥ ガ ‥ ザ ‥ ザザザ …



壊れたテレビの様に 電源が落ち て



意識が 無く なっ た







───


この作品を 此処 まで お読み頂きまして 誠に

ありがとうございます m(_ _)m


次回の 第2章からは 学園物語パートで

学校を メインとした形で 登場人物が 増えて

いきます ので また お楽しみに なって頂ければ

幸いだと考えております。


今後の あたしちゃん と 脳ミソの活躍に

ご期待ください。


ご視聴 、有難うございましたm(._.)m ぺこり

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