学園編 8 本田邸 秘密の花園 EINS
あたしスマホの画面にタッチして電話をかける
トゥトゥトゥーッ ♪
あたしのスマホから発信音が鳴がれると
時間差で
ピロロロローッ ♪
階段の手前から3つ目 奥からだと2つ目の部屋
その中の方から 扉越しに着信が微かに鳴っているのが聴きとれた
ピロロロローッ ピロロロローッ ♪
何コールか鳴らしてみたけど
電話に出てくれる気配は無い
しばらくして諦めて あたしは電話の発信を終えると 時間差で聞こえていた音も鳴り止んだ
部屋の中にスマホがあるのは間違いない そして
本田さんの部屋は おそらく 奥から2つ目の部屋
電話が繋がったコトは喜ばしい でも当の本人が着信に反応して 出てくれないコトが不可解 過ぎる
中で 倒れている その可能性を考える ならば急いだ方が良い しかし 他の疑念は拭えていない為 しばし 脳内会議で いろいろ葛藤する羽目になった ‥‥
とは言ったものの 今のところ 次に進む道は1つに絞られていたので
奥から 2つ目の 部屋の前まで移動する
そして部屋の扉をノックした
コンコン
「本田さん ‥ 居るの? 」
「 ‥‥ 」
やはり中から返事は返ってこない
「 入るね ‥ 」
ガチャリ
扉を開けると これまた 16畳ほどの広さの 女の子
らしい 可愛い部屋 に ベッドに机や棚など あるのが見える
部屋は綺麗に整頓されていてたが そこに本田さんの姿は無かった…
机の上を見ると 本田さんのスマホと思われる
携帯電話が置いてあるので
一応 念の為に ワンコールを入れてみる
静かな部屋に音が鳴り響き スマホ画面に あたしの名前が一瞬だけ映し出された
ここが本田未咲さんの部屋であるコトは ほぼ間違いないだろう でも 当の本人が 居ないとは これ
如何に?
部屋で倒れている と いった類の懸念は消えたが
この部屋に居ないのは何故なのか 理由が解らない
とりあえず 部屋をあさったりする訳ではないけど 少しだけ現状を把握する為に調べてみたい 気分は探偵さながら コ○ンくんかな? 脳内はいつも通りだった
まずは 机から ふむふむ スマホが無造作に置いて あるだけで特に変わった様子は見受けられない
駄菓子 菓子
今日 家に置き忘れていない限りは スマホを学校に
持って来ていた と仮定すると 先程 玄関で別れて
一度この部屋に入り そして机の上にスマホを置いた行動が推理できる ウンウン
それから本田さんの行動をシュミレートしてみよう
部屋に入る → スマホを机に置く→ カバンも置く?
カバンは何処だ (・ω・ = ・ω・) キョロキョロ
あった
ベッドの手前に 無惨な姿で… 立てかけてある…
カバンは無惨な姿では無かった‥ あたしが無惨て言ってみた かっただけ だった ‥
無惨ではない 乙女のカバンの中を勝手に物色するのも悪いし 本田さんの行動や行方に繋がる手掛かりはないと思って シュミレーションに戻る
あたしを家に招く→玄関に置き去り→部屋へ入る
→スマホを机の上に置く→ベッドの脇にカバンを
立てかける → ?
追加要素も少し加えたw
次の行動は まだシュミレートできないのだけど
部屋に居ないこと から移動したのは間違いない
だろう
もし 移動するなら 部屋の外の廊下か カーテンが 開いている 大きな窓の外のベランダ の2択
クローゼットの中に隠れて潜むなんて ことは しないだろうけど 一応 クローゼットを開けて確認させてもらおう
ガチャ
開けたと 同時に 何か足元に転がってきた
何だ?
足元の それを拾うと 丸い ビー玉のような
ガラス玉? のようなモノだった
クローゼットの中から落ちたのか? 咄嗟のことだったので定かではないのだけど あたしは コレを
中に戻すかのか 少し悩んだ 転がって落ちたのなら
戻すのもあれだろうし 何処に置いてあったのか
正確な位置も分からないし
とりあえず 拾ったモノを 胸のポケットにしまう
脳ミソ(ドロボー! ) て言うな プンプン
本田さんに 会ったら渡して返すんだから
脳ミソ(貧乳ーッ! )
脳ミソ だまれ
貧乳はステータスって 誰かが言ってた
って あたしはそれほど 貧乳ではない
82のBカップだから Bだから! 大切なことなので
二度 言いました \_(・ω・`)ココ重要!
少し脱線したけど
クローゼットの中に本田さんや誰かが隠れて潜んでいる ことはなかった ドラマとかの見過ぎ?
ベッドの脇にカバンを立てかける → その後
あたしなら どうする? 制服から部屋着に着替える
か 制服のまま行動するのか?
一応 クローゼットの中の服を確認して 部屋の壁の
辺りも見渡す 壁のフックにも制服は掛けられている様子はないので 着替えはしていないのだと推測する
これは特に確認する必要性は無かったかもね ウン
と ひとりで頷きつつ クローゼットを閉めて
次の可能性であるベランダに視線を移す が 窓に鍵が施錠された状態だったので 出入りに利用したとは考えにくい
もう 部屋から廊下に出た 選択肢しか残ってない
これ以上ここに居ても 意味はないだろう と悟った
あたしは名残惜しみながら 本田さんの部屋を後にして また廊下に逆戻りする羽目となった
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