架空日記

りのま

　事実だけだと書くことが平凡でつらすぎるから、フィクションを交えて日記を書いていこう。ぶかぶかな文体でほんとうのことを書いていく。毎日1000字を目標に書いていこう。人生5度目日記チャレンジだ。

　カントの本をいくつか買ったので読んでいる。カントによると最初に道徳的な行為をしようと思って行動することが大事でその結果失敗してもいいらしい。逆に、損得勘定を持って利己的な道徳的行為は許されない。相手に対する思いやりのないやる偽善はカントに否定される。やる偽善って言葉は鋼の錬金術で書いてあって印象に残った。いまのところやる偽善派なので本を読むことで変わったら面白いな。

　そもそも、自分の中に倫理観が芥子粒の欠片ほども無いなと感じたからカントを読もうと思った。全く利他的じゃなく利己的だ。利他的に動ける人にすごいと感動さえ覚える。遠いものには憧れてしまうのが人間というもので、僕ももちろん利他的に動ける人間を目指している。もちろん普段からそのようにいい人な行動をとっている。けど、その行動は道徳的善を誰かのために為したいという気持ちではなく、良い人間に思われると気分がいいから自分のためにそうしている。内発的に心から湧き上がる善を感じたい。それは数をこなすことで勝手に生まれるのかもしれないけれど、手に入れたいと祈っている。

　小説を書きたい欲望がずっとある。なぜ書けないのかもわかっている。書いているものにすぐ飽きてしまうからだ。辛抱強く、連続性のあるものを構築して作り上げることにすぐに焦れて、すぐに得られる快楽の方に動いてしまう。つまり僕は巨大なストラクチャーを完成させる時の我慢と苦しみを耐え抜く喜びを知らないのだ。

　同じ物語をなにがなんでも書いてみよう。この日記とその物語を毎日1000字ずつ書けば2000字毎日書ける。この文字数の皮算用意味がないのにやってしまう。たくさん書くことに別に意味はないのに、たくさん書けないと書くだけでは食べていけないから、書く量に勝手に意味を感じてしまう。たくさん書けるけど面白くない人と、たくさん書けるし面白い人がいる。

　今日は朝からワールドカップを応援していた。なんであんなに熱狂するのか自分でも不思議だ。期待値が低い状態から予想を覆してくれたからこそカタルシスがある。まさに波乱万丈のストーリーでこの世界はストーリーに支配されているなぁ。

　カクネタを思いついたら書いておく。

　すずめの戸締まり、水星の魔女、ワールドトリガー、ぼっちざろっく。見てるアニメや読んだ本の感想は書きたいな。