第1話
「うわ〜!!また負けた!!」
「俺は天才なんだよ!」
教室中に私と彼の声が響いてクラスメイトは私たちを見て笑う。
「この野郎〜!!まさかテストカンニングしてへんな!?」
「してねぇわ!この勝負俺の勝ち!」
私と張り合っているこの男
「つーか
「うわ!!無理ぃ!!」
私
「国語96、英語98、数学99、理科92、社会100ってユラは優秀すぎて怖いわ〜」
「なぁちゃんも頭いいでしょーがー!」
私の前に座っている
「次体育バスケだから九蘭に勝負してきなよ」
「あ!その手があった〜!」
私はニヤッとして悪巧みをした。チャイムが鳴り私となぁちゃんは体育館に向かう。私は体育館に着くなり樹に勝負に誘った。
「樹〜勝負しよ〜」
「さっきのテストで俺に負けたから得意なもので勝負をしかけるわけか……この脳筋め」
「……私これでも上手いほうなんやで。絶対ぶっ潰す……」
その日の授業は1on1をやっていた私たちに先生が声をかけても終わりが見えなかったため、みんながギャラリーで見学し、盛り上がってしまった。
「うわー!負けたー!」
「はー!スッキリしたー!」
「お前卑怯だぞ」
「勝ってなにが悪いんですか〜?」
「こんにゃろ〜!」
私たちは汗をかいたのも関係なくじゃれあっていた。毎日樹との日々は幸せを感じた。
ケンカしても、お互いが辛い時でも、やらかしたときでも
私は樹に
「大好き」
と言った。
樹は私を見て微笑んで
「愛している」
と言い私のおでこにキスをしてきた。
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