秘密の庭園管理委員会

天石蓮

私立鶯高等学校

大正時代に開校。

昭和40年頃に創立50年。

そして令和、創立100年を迎える……。

暖かな日光が校内を照し、爽やかな風が吹き通る。校庭の四季折々の植物達が生徒や教師を癒していた。

校内全体の雰囲気が良く、生徒達は、のびのびと学び、青春を謳歌していた。

生徒同士のトラブルやいじめも特になく、不登校になる生徒もほとんどいない。

先生とすれ違えば、生徒達は元気な声で挨拶する。

体育祭や文化祭などの行事も生徒達は一致団結し、素晴らしい思い出を作っていく。

私立鶯高等学校は素晴らしい学校である。

しかし、5年前から不穏な影が見え隠れするようになる。

素行の悪い生徒による窓ガラス、掃除道具といった備品の損壊。

生徒同士のトラブル、いじめが目立つようになる。

教師達もピリピリすることが増えた。

静かに、ジワジワと薄暗い影が鶯高校に落ちている。

私立鶯高等学校はかつての様な姿に戻ることはもうないのか……

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