第7話謎の男
水御の池にやってきた椿と道草と三吉は、再び定点カメラをしかけようとしていた。その最中に、三人に向けて怒号が響き渡った。
「おいお前らーっ!ここで何をしているんだーっ!!」
こちらを振り向くと、怒り狂う高齢の男性が薙刀を持ってやってきた。
「あのー、我々は水御の池の水龍様について調査をしているのです。」
「水龍様だって!?お前ら水龍様の領域に勝手に来るんじゃねぇ!」
「落ち着いてください、あなたは水龍様について何か知っているのですか?」
「そんなの当たり前だ、それがどうしたんだよ?」
「もし、よろしかったらお話をお聞かせいただけませんか?」
「お前らに話すことは一つもねぇ!!」
男は薙刀をこちらに向けて突進してきた、我々はカメラの設置を断念し早々に引き上げることにした。
そして富大さんに先程の男性のことについて教えてもらった。
「ああ、神崎さんだね。神崎さんの家は代々水龍様を祀っていて、毎日水龍様にお参りするのが日課になっているんだ。」
「それで、神崎さんの連絡先についてはご存知ですか?よろしければ詳しい話を聞いてみたいのですが・・・。」
「うーん、顔見知りだけど連絡先は知らないね・・。神崎さん、普段から人付き合いが疎くて、周りから奇人みたいに思われているんだよ。」
その後富大さんと話し合った結果、翌日水龍の社がある場所へ案内してもらえることになった。そして我々はカメラマン・三吉に池の撮影を任せ、水龍の社を目指して進むことになった。
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