Love, Fake, Crap

カウンセリングが進まない

愛だけがわからない。

ずーっとずーっと探し続けてる。

友愛。性愛。恋愛。家族愛。隣人愛。博愛。

ただそれだけがわからない。

みんな僕を愛しているの？

僕を愛しているの？

僕は愛がわからないから、不毛なデッドヒートを一人で、一人でずっと続けてきた。

愛されないなら、支配してしまえばいいと思った。

適当な言葉の中に少しの甘い言葉を混ぜて人を籠絡してしまえば、全てにおいて人より優れてしまえば、僕はそうしたら愛されるんだと思っていた。

何か褒められることをし続ければ、人を失望させないように気を遣えば、高い志を持ったいい子ちゃんであり続ければ、大雨の日も無理に笑い続ければ、苦しみも孤独も涙も全部どこかに押し込めてしまえば、ただ愛されるのだと、そう思っていた。

今でもほんの少し考え方を変えれば、不毛な頃の自分に逆戻りすれば、少し愛されているような心持ちになる。エリートになってしまえば、劣等感を持っていることを隠し続ければ、みんなが期待する自分になれば、素晴らしく完全無欠で空っぽな自分であり続ければ、愛されるんだと、そう誰かが教えてくれたような気がした。そう学んだんだ。バカみたい。

When I was younger so much younger than today

I never needed anybody's help in any way

But now these days are gone, I'm not so self assured

Help me if you can, I'm feeling down

And I do appreciate you being 'round

Help me get my feet back on the ground

Won't you please, please help me?

愛されたいだとか、あいつが怖いだとか、殻をかぶれだとか、みんな憎いだとか、もう一杯一杯なんだ。

ただ休ませてほしい。生まれたままの僕で、ただ一度、静かに誰かと抱き合って眠りたい。

神様だとか、思想だとか、肉体と精神だとか、未来だとか、お金だとか、優劣だとか、今はなんにも聞きたくないって。言ったらどう思う？

もう疲れたんだ。何も考えたくない。何も頑張りたくない。何も頑張りたくない。今は休む時だよ、だとか。それも本当はうるさい。休んだって、どうにもならないものはどうにもならないって知ってるかい？

劇的な変化、生まれ変わるような体験、日々の小さな積み重ね、継続と地道な努力。本当はね。それもうるさい。

自分だとか。自己の二重性だとか。三重だとか四重だとか。複数性とか。複数的な自己の統一とピースだとか。もう聞きたくない。

誰とも争いたくない。誰とも言い合いたくない。衝突したくない。だって、本当は衝突することなんて、一つもないんだもの。ただ作り上げてるって、自分でもわかってるんだ。

勇気だとか、熱情だとか、ヒーローだとか、物語だとか、、、

どうして、カウンセリングがずっと進まないかも本当はわかっている。自分を開きたくないからだ。開けないからだ。あなたに協力していないからだ。心の壁を作ってるからだ。そうだろう？

トラウマ。トラウマ。トラウマ。

もちろんトラウマ。もちろんトラウマ。あるさトラウマ。

虎と馬。馬と鹿。とら、うま、しか。トラウマばか。

トラウマに覆われたバカ。それが僕。それが君。それが僕たち、人たち。

歯を食いしばるのにも飽きた。20歳最後の12月。