退魔銃女ガンマン、罷り通る!
飛瀬川吉三郎
プロローグ終焉のための終演
劇場型犯罪というのがあるが、それにしたって、それはあまりにも唐突過ぎていた。
日本各地のあらゆるテレビ媒体、路上、屋内、インターネットの全てが電波ジャックされて、黒い狐面をした男が写った。
服装は赤い着物であった。
「私は
すぐにあらゆるSNS媒体でトレンドの話題になったが、それは次の言葉で炎上する。
「あらゆる悪徳の繁栄には定まった絶対的に一つの元凶がいない、光には正義という概念があるが、悪、犯罪というのは多種多様で多様性に満ちている、時に、私も最悪だ」
何故か、それを聞いてると嫌な気分になる、動悸、単なる恋煩いの歪みではない。
「そして、心の闇は全て霧散させなくてはならない、あらゆる意味で徹底的にな」
晴天だった昼間っから高級寿司に舌鼓を打つ者がいた、彼の名前は警察の退魔部門として設立された白鴉退魔会副会長、白スーツをして王者の風格を持つ獅子のような髪を金髪にしてオールバックにしている
「‥‥‥‥また、面倒な発作があるようだな」
舌打ちをしたい気分になってしまった。
「いやいや、日本に来てすぐに、その国の真髄を体験できるとは、この私も日本に来たかいがありますな‥‥‥クヒヒッ!」
イギリスの退魔の歴史は紀元前と西暦の狭間から生まれ、魔法を忌み、魔法を管理して、悪い魔物は討伐する
それは大トロと呼ばれる物である。
「えーと、えーと」
電波ジャックの大元を探すために猫耳のあるパーカー、鈴のついたチョーカーをした半裸の少女がその狂気の起源を探っていた。
彼女の名前はアガリアレプトという。
「あ、ここか」
そして、その情報は一千万した。
その情報が何故か、喉から手が出るほど欲しがった女性、少女もいた、路地裏で魔物の
情報を呆気なく買った。
その場所に向かう。
「私も行くわ」
そこに更にチャットルームも未だにある。
それのシークレットチャットに集う。
そんな彼女の名前は
そんなこんなで集まった二人は行く。
そこにあったのは
地縛霊は時に悪霊から魔物になりやすい。
そこにいたのは二人も見知った顔だった。
同時にその名前を告げた。
「「
彼は病弱、虚弱体質ながら武道というのを歩み、あらゆる人間を差別なくそれでいて気紛れに助ける透き通った無頼漢であったが、痩せこけて、真っ黒な学ランは白亜の学ランになってて、流血により真っ赤に染まっていた、既に白鴉退魔会の会員達が一足先にその答えにたどり着いて皆殺しにされていた。
日本、20××年、光和元年。
彼と出会ってから二人は十年経過していたような気がするし、していない気もした。
「ふむ、あらゆる人間は
清瀬光己だった者はそんな事も吐露する。
「問題だろ、悟るにしては早すぎる」
日枷護子はそんな彼に嫌々、退魔銃を向けた、彼はキッチンの裏口から逃げ去る。
「‥‥‥‥思い詰め過ぎているな」
白原薫龍はそんな彼を憂うが怒る。
「あんな事を十年前からも考えてたのかな、それだったらあらゆる前提が覆る」
日枷護子はその言葉が気がかりであった。
「と、言うと?」
白原薫龍は真実を言い当てる事となった。
「あいつ、自分の運命を決めつけられるのが大嫌いなんだよ、特に女に自分の人生の定義を決めつけられるのが大嫌いなんだよ」
日枷護子はなんか嫌な考え方が過る。
「一番、可能性が高いのはお前にフラれて発狂した」
やはり、日枷護子の初恋が原因のようだ。
「違うでしょ、絶対に違う、現代文明のスパコンとかハイパーコンピュータとか量子コンピュータとか全ての学問の論文の知識を習得したとしてもその答えは出ないだろ」
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