日々。
今日は午前中に病院に行き、いつものカフェでランチを食べ、家に戻り二回洗濯機を回し、蓮根のきんぴらを作った。私にとってこれはものすごく上出来な一日で、月に一度あるかないか、夏場は料理なんて全く出来ないので、奇跡的に動けた日だ。カレシがついてきてくれるとはいえ、通院はそれこそ病的に疲れることで、いつもだったら最寄りの駅からタクシーで帰るのだが、今日はタバコを求めて近所のコンビニを巡り歩きながら帰ってこれた(私の吸っているタバコの銘柄はあまり売っていない)。
こういう、活動的な日があると、明日はもっと動けそうな気がするのだが、得てしてそんなに上手くはいかず、反動で落ち込むのが厄介だ。私の病状は低め安定、たまにドツボにはまる、そんな感じで一年を通して稀に動けることがあるかな、という日々であり、全体的にみるとほぼ寝ているあるいは横になって過ごしている。はたから見たらただの怠け者だ。けれどもそういうものなのだから仕方ないよ、と言ってくれるのがカレシであり、カレシもこの境地に至るまでは様々な葛藤もあったことだろうが、今は私を最大限甘やかしてくれる。
思えば、私が過去に付き合った元カレ達の前では、私はいつも相手の顔色を窺い、萎縮して生活をしていた。無理も相当した。それでも怒鳴られたり殴られたりしていて、感覚が麻痺していたのか、それが恋人関係なのだと思っていた。しかしどうだろう!今の私の穏やかで心やすらぐ日々は!それはもはや恋ではない、という方もいるかもしれないが、なんと今でも毎日ときめいている!
カレシは禿げているし、お腹も出ているし、ダイエットするんだーと言いながらドーナツ四個とカルボナーラとバケットを一瞬で食べてしまうほど意思が弱い。しかし私にとっては居なくてはならない存在で、カレシが居てくれたらそれだけで私は満足なのだ。もう昔のように怯えて暮らすこともない。素の自分を受け入れてくれることの幸せといったらない。
私のどこが好きで一緒にいてくれるの?と聞いたら、うーんと悩んだ末に、「生活かな」と。上手く言えないけれど、私のいる生活をひっくるめて私だから大切だと言われた。私もうまく言語化出来ないけれど、やっぱりカレシの居る生活が当たり前になっていて、それでいいんだな、と安心した。
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