第22話 A{0,3}~ A{0,4} ループしてる本人の周りの人の心情について

――TIMES_A{0,3}――

 2024年9月24日(火)

 昨日、月曜日と似た感じに過ごす。

 探すべき観るモノの課題も変わらない。

 ループもののアニメは、登場人物の心情について着目して見てみた。


 日課としての探索も行った。

――TIMES_A{0,3}――

 2024年9月25日(水)15:30


 今日は前回よりはだいぶ早めにエグゼキューショナーの討伐した場所にきた。


 まだ、エグゼキューショナーとの遭遇時間にはだいぶあるが、前回の討伐後に、もっと早く来ようと思ったので、今回はだいぶ早めに来た。


 この辺を索敵範囲を広げてくまなく調査してみる。


 そして、ついにエグゼキューショナーの発生する瞬間を見つけてしまった。


 偶然的要素も強いかもしれない。


 レーダーに反応はあるけど、違和感のある変な反応が最初してて、しばらくしてその場所エグゼキューショナーが具現された。


 日曜日に取得した戦闘用のスキルを試す。

 アメリカバイソンがダッシュするかのようなパンチを当てる。

 さらにエクソシスト系のスキルを試す。

 が、効果は無いようだ。


 さらには、これまた日曜日に取得した、スター系の四、五芒星スキルを試す。

 腰の四芒星バックルから何故か五芒星が出てきて、その大きなスターを投げつける。


 見た目ほどのダメージは無いようだ。

 ガンファイアーのほうが強いかな?


 だいたい分かったので、エグゼキューショナーフィニッシュ系のとどめをすスキル、ガンファイアー使い、やっつける。


 そして発生時間をチェックしておく。

 時計の確認だ。


 発生時間のメモもスマホのテキストに取っておく。


 と、思ったけど、これは意味がないのか。


 動画配信サービスの視聴履歴や、クレジットカードの登録情報とか、毎週リセットされるんだった。


 しっかりと時間を覚えておこう。

 16:02だ。


 この時間ぴったりにここに来れば時間の無駄をしないで済む。


 その後いつものようにエグゼキューショナーを探索を行なった。



――TIMES_A{0,3}――

 2024年9月26日(木)


 昨日までと、探すべき観るモノの課題も変わらない。

 ループもののアニメは、登場人物の心情について着目して見てみた。


 日課としての探索も行った。


――TIMES_A{0,3}――

 2024年9月27日(金)



 今回のループで月曜日から分析している、ループする人の心理状態についての考えを纏めてみる。


 ある作品では、ループしてる人以外で、記憶もないのにループしてる人と同じ感覚な登場人物がいる。

 このキャラは確か、予言か何かを信じて、こんな考え方となっていたような。

 そのような人のことを主人公が、頭がおかしいかのような表現をしていた。


 だが、別のアニメのある島では記憶映像のようなモノを見せられるだけで、ループする人にやけに共感をしていた。


 これは、前者は、自分とはなんなのかに深く関わるような話になっている。

 今の自分が仮に死んでも、もっと大きな自分が崇高な目標が達成できるのならと考える人がいるってことらしい。

 まぁ、例外中の例外かな。


 人類の為にって人ならいるよね。


 まぁ、自分とはなんなのかって命題は面白いよね。


 説子セツコさんの説明によれば、自分とは、どこまでか自分なのか。

 例えば、どこにでも行けるドアを開けて、別の場所に行ったとしたら、それは自分なのか。


 ドアを抜けた瞬間溶かされて、向こう側で再再生されて、記憶を植え付けられたとしたら、それは自分なのか。


 説子セツコさんが言っていた、オンラインのような世界にアップロードした自分を自分だと思えるか。

 その概念と似たようなことなのかもしれない。


 オンラインへのアップロードはSFのような話だけど、説子セツコさんが言うには、私たちが生きてる間に、それもあと2、30年くらいで「向き合うべき課題」となるとのことだ。


 ちょっと話がそれたか。

 ようは、自分とは何か?という話だそうだ。


「自分」とは、情報なのか物体なのか理念なのか。

 あれ、理念も情報かな。


 まぁ、えっと話を少し戻して、、ループしてる人の周りの人の心情の話に戻そう。


 後者について、ループしてる人が発する情報――ループしてるってことについて、そのことを信じられる人もいる


 その人たちは、ようは、何を信じることができるかという話だ。


 信頼のおける人なのか、根拠や証拠、そのようなものが情報源なら、ループしてるってことを伝えられた周りの人も、そのことを信じられるのだろう。


 もしかしたら、理論的な正しさではなく、感情的に正しいと思ったことに追従してるだけの可能性もあるけど……。


 まぁ、ざっくりと言い直すと、未来の情報を知らせてくれる者次第なのではないだろうか。


 信頼できる人、信じられる人とは、何か……。

 政治家とかも、これからどんな政策を行うかよりも、信頼できるかできないかの雰囲気ふいんきで、投票先を決める人が多いのかもしれない。


 うーん、考えてることがらかるなぁ。



 それにしても、こんなことがいろいろと、考えられるようになるなんて、頭が良くなったなぁ。

 ここ最近たくさん動画を見たおかげかもしれない……。


 私は賢くなっている、これからも頑張って配信動画をたくさん見ていこう。


 普段の勉強では気付けない発見がある。


 さてと、ここ最近はループものを観すぎてるかな。

 今日は、バランスとって魔法少女の心得の勉強を多くしよう。


 まだまだこなすべき課題使命は多い。



――TIMES_A{0,3}――

 2024年9月25日(土)06:30



 今朝はいつもより1時間くらい遅く起きた。

 そして、今日は1週間前に戻る日、次のループに行く日だ。

 ループものでも勉強して14時を待つか。

 次回はMP関連のスキルを重点的に取ろう。



――TIMES_A{0,3}――

 2024年9月25日(土)14:10


 アラームが鳴る。

 ループものの映画を昨日1本、今日2本見た。



――TIMES_A{0,4}――

 2024年9月21日(土)14:20

 

 自分の意識の一部が粒になって沈んでいく気がする。

 それは自分であり、自分から切り離された何か。


 また、この感覚か。

 3回目だけど、慣れはしない。


 分裂する。

 そして一つに統合していく。


 粘性のモンスターにでもなっている気分だ。



 ・

 ・

 ・

 気が付くと額に手の感触を感じた……。





――TIMES_A{0,4}――

 2024年9月21日(土)14:21

 

「ウサ先輩。大丈夫ですの? 気を失ってまして? それとも、眠ってただけですの? どちらにせよ突然だったのでビックリしましたですの」


「だいじょうぶよ。それにしても、相変わらずツタエの手はいいわね。回復魔法みたい」


「えっ? どういうことですの? 手? 回復魔法?? えええ? ツタエ……名前で……。

 もっ、もしかして、私の記憶を移してしまったのかしら?」


「えっ? 記憶を移す。 そんなことまで出来るの?」


 あれ、そんなこと前回も言ってたような。

 ここ最近動画配信で新しいことを勉強しまくっているせいで、色々と忘れていることも出てきている。


「そんなことまでって、他にも色々できてるかのような言い方。のですの? やはり伝わってますの?」


 お尻?

「あっ、いや、伝わって無いというかなんと言いますか。 あはは」


 私は笑って誤魔化す。

 私がループしてることを伝える方法が、あまり思いついていない。

 伝えた方が良いのどうかもまだ良くわかってない。

 あれだけループものを見て勉強したというのに……。


 ツタエは真剣な顔になり、私のひたいから手を話してしまう。


「あ、手はそのままにして!」


 私の掛け声により、ツタエは右手を私のひたいに申し訳なさそうに戻す。

 そして、懺悔するように話し出す。


「前にも少し伝えたかもしれませんけど、わたくしの能力は記憶などを管理する能力ですの……。なのでこのように手で額をや頭を触ったりすると、影響が出てしまうかもと思ったのですの。でも、今まではこんなにすぐに能力の影響が出たことが無いですのに……。しかも記憶の受け渡しは双方向だから、わたくしが相手から考えを読むことができ始めたりして、前兆が分かるものなのですのに……。今回はまったく前兆が無しに……」


「そっ、そういうこともあるのかもしれないけど、私はたぶんツタエさんの考えが読めてないと思うけど。読めてるのかな……」


 ツタエが突然真面目な様子になったので、たじろいでしまう。

 前回も確か、記憶が伝わる読めるなどの話をしてたけど、ツタエがそのことについてどう思うているかまでは、あまり気に留めていなかった。


 ツタエは気にしているようだ。


「ほら、ウサ先輩、そのわたくしのことをお呼びになるように突然変わったではありませんの? 何か、記憶に影響が出てるのではありませんの?」


「あっ、これは雰囲気というか、なんとういうか、頭の中で明渡あけどさんのことをツタエと読んでたからつい出てしまったというか。明渡あけどさんと呼んだほうがいいですよね……?」


「あっ、いえ、ツタエと呼んで貰っても全然構いませんの。是非とも今後はそうお呼びくださいですの」


「あっ、問題なかったのね。ではそう呼ばさせて貰うわ」


 今までひたいに手を当てて貰ってる間は、あまり会話をしてこなかったが、この最初の時間にもたくさん話すようになった。

 今回たまたまかもしれないけどね。


 その後は、ケーキを食べ、アニメや魔法少女の話をした。


 王道の魔法少女のアニメの話も最初から2期の途中まで見たことを話した。


 2人から3人に増え、頑張ってる様を話した。

 ふたりじゃなくなったことを話した。


 ツタエは、そのようなことを話した後、ツタエは午後の3時43分に帰って行った。


 ワクチン接種があるとかで。

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