第8話筏下り

 何年か前に家族でとある場所に行って、そこでいかだ下りの体験をした。

 実際筏に乗せてもらうと、大きくて、でも座り心地がとてもいい。 

 あと、筏下りは渓流でするので、自然と触れ合えるのがまた格別である。

 

 その日は天候はやや曇り気味で、でも雲の切れ間から太陽が薄く覗いているそんな感じだった。 

 誘導係の人に連れられて、一人ずつ筏の上に乗せてもらう。

 何人か乗った後に、今度はゆっくりと筏が渓流に沿って、進んでいく。

 その間に案内人が筏やその地域にまつわる話をしてくれる。

  「筏を組む木材は実際にクレーンで運んでくる。」とガイドから説明も受けた。

 実際その現場を後で見て、

  「こうやって筏の丸太を運んでいるんだ。」と納得する。

  筏が水の流れに沿って、また急流地点もゆっくりと進んでいく様はスリルがあって、とても楽しかった。

 

  筏下りができる場所はどちらかというと村で、山に囲まれた場所という印象が私はあった。 

  「渓流がある地点で、自然豊かな場所でこんな体験ができるのか。」とわくわくしていたことを覚えている。

  

  乗客はみな、はしゃいでいた。

  勿論わたしもそうである。

 

 こんな体験はなかなかできるものでないし、いい思い出になった。

 

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