私の日常

ここあ

私の日常


そして今日も夢を見た。ファンタジーだ。


私はいつもそう。


現実とファンタジーがごちゃ混ぜになった夢を見る。


夢は起きていた間の記憶処理をする過程で見られるものなのだが、私の現実はそうファンタジーとは言えないはずだ。




足を踏み出せば草木が生い茂り鼻が曲がりそうなほどの緑の匂いがする。


目に入るまで人々にいのちがないなんてことは私は知らない。


決められた台詞をきちんと並べて去ってゆくのだ。


当の本人は意思はなく、ただ命令に従うだけである。




なぜこれほどまでに美しいのか。と、つい見惚れてしまう。


見事に作り込まれた世界に私は現実との見分けがつかなくなる。




そして今日も夢を見た。ファンタジーだ。

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