第2話

自分の所属している、研究室のみんなに報告すると、予想していたと言われた。


「足助先生は、とても有能なので」

「どの会社でも通用する、リーダーシップもお持ちですから…」


そんな褒めてくれんのかよ。こんな褒められることない。


「ありがとう。…アイディアは、頭の中にあるから、まとめるので、研究につまったときに使って欲しい」


「え!そうなんですか?」

「ぜ、ぜひお願いします」


「今年度にできるかもしれないと考えてたこともあって。あとは、やるかやらないかは所長代理に任せるよ」


「あ、足助先生…ありがとうございます…。ご指導ありがとうございました」


代理は泣き出した。


「まだ、辞めないけど」


「そ、そうですよね?1カ月くらいはまだいらっしゃいますよね?」


「2週間後には仕事を始める予定だから…それまでに必ず引き継ぎします」


「え、そ、そんな!先生、たまに通いながらではだめなんですか?」


「メリハリが大事です」


「確かに…」


納得してくれたようだ。さて、仕事の引き継ぎなら余裕なんだけど、新しい会社の知識も入れないとだし、できれば引越しもしたい。これを、2週間内にやるには…

ある程度は考えてたけど、具体的にスケジューリングするぞ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る