第58話 姫さまの恋愛テクニック
4連休3日目早朝ぼくが朝食(母乳)を飲んでいると、
「どうしたんですか?! 早朝からテンション高いですけど! ぼく、今起きたばかりなんですよ?」
「アルヴィンさん! 感じませんか? 昨日苦労して飲んだほれ薬が効いて、私とアルヴィンさんの
「まあぼくも急激に
「それなら解りますよね! 私たち1番の仲良しになれます!」
「「「「「そうなの?アルヴィン!」」」」」とフィリオーネとリリオーネとフロレーテとロロとルル。
〈いや、フィリオーネが1番
「え?
「フィリオーネの
「そんな!! …………でも、大丈夫です!
「ええ~!また飲むんですか? お母様に聞いたんですけど特注特製でなければそんなに味悪くないらしいですよ? 普通のほれ薬にしときませんか?」
「いいえ!いつ人間の
「やりました!アルヴィンさん! やっと
「ちょっと! アルヴィンから離れて! アルヴィンが
「死ぬかと思った……」
「なんかさっきから、リリアン姫がアルヴィンの肩何回もさわったり抱きついたりしてない? なんか不自然じゃない?」とリリオーネ。
「ふ、不自然じゃないですよ? いつもどおりです!」とリリアン姫が、どもりながらごまかす。
「あ~。ぼくの前世の世界の恋愛テクニックに『
「ばれちゃいましたか……」と言って、ニッコリ笑顔を向けてくるリリアン姫。
「ぼくこの理論ラブラブカップル限定の理論だと思ってるんですけど、あんまりさわるのやめてもらえますか?」
「なんでですか!
「
「なら大丈夫です! 私たちは特注特製ほれ薬を飲んだ強力な
「ねえアルヴィンさん
「「「「「そうなの?アルヴィン!」」」」」とフィリオーネとリリオーネとフロレーテとロロとルル。
「いや、違うよ? フィリオーネとリリオーネはその場にいたから、知ってるはずでしょ? ぼくの身体が赤ちゃんだった時に、姫さまが抱っこしたいって言ってたから抱っこしてもらっただけでしょ? はしゃいでないよ!」
「そう言えばさっきリリアン姫が抱き着いて胸にうずまってた時、あたしが離れるように言うまで離れなかった……」と、
「それ!体格差! 10才児の体格の姫さまに、2才児ぐらいの体格のぼくが抵抗できるはずないでしょ!」
「そういえば、ソフィアちゃんと仲良いよね? ルークくんとはそんなでもないのに」とリリオーネ、
「そりゃ母乳飲ませてくれてお風呂にも入れてくれるし、仲良くなるでしょ? それにルークお父様近衛騎士団じゃないから仕事中はこの家にいないし、人間の子供は育ててくれる
「つまり姫さまが言うように強力な
この会話を他の妖精たちも聞いていたのか、フィリオーネを中心としてだが他の妖精たちも何かにつけてぼくにさわってくるようになった。
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