聖女召喚に巻き込まれた兄はスパダリ王子と大型犬騎士団長に今日も溺愛されています〜魔力がない僕はΩという性別に生まれ変わっていた〜

k-ing@二作品書籍化

第0話 オメガバースとは?

ここではオメガバースについて説明していきます。


一部この小説独自の設定が含まれているので、既に知っている方は軽く目を通す程度でも構いません。


■性別


 人類には男性、女性のほかにα、β、Ωの3種の性が存在。合計6種類の性別が存在するが、大半を占めるのはβ。


 β>α>Ωの順番で人口を占めている。


■性による特徴


α性:人類の中のエリート性。能力が高く、カリスマを持ち合わせることが多いため、上流階級種として扱われる。


 貴族に多く、なぜか王族は基本αしか生まれないという特徴がある。


 番のいないΩのフェロモンに反応し、理性がなくなってしまう。


β性:いわゆる普通の人々。人口の大半を占めβ同士で結婚することが多い。


 Ωの発するフェロモン反応はするものの自制は可能。


Ω性:出産に特化した性と呼ばれる。相手がαであれば男性でも女性でも妊娠出産が可能。


 発情期ヒートがあり、その間は種を残すこと以外のことが考えられなくなると言われているが、症状は人それぞれ個体差がある。


 発情期間中は、フリーのα、βを誘うフェロモンを放つ。


 ただ、αの方が発情に影響されやすい。


 フェロモンで人を誘うという特性のため社会の中では冷遇されている場合が多い。


 身体的に脆弱なため、平均寿命が短い。番を得られないと、寿命が男女とも30歳前後と更に短くなる。


 番がいるΩは寿命がβよりも短いが平均寿命が伸びる。


■発情期と番


 初めての発情を起こすのは十代の後半。抑制剤を使って、発情を抑えることもできる。


 特定のαとつがいになることによって、フェロモンが変質。


 発情期の性交中にαがΩの項を噛むことにより、成立する。


 番が成立すると、Ωは番以外に発情フェロモンを出さなくなる。


■運命の番


 出会っただけで本能的・・・に強烈に惹かれ合うことを"運命の番"という。


 希少種と呼ばれる存在がαとΩに存在し、お互いに番になるべき相手を察知しやすい。


 希少種Ωは発情期が一般的なΩよりも遅くくることが多いと言われている。


 例え別の人と結婚していても、運命の番が出会うとお互い惹かれ合ってしまう。


 運命の番が成立すると、αもΩも番以外の人を受け付けなくなる。


■抑制剤


 発情期になる前に服用することで発情期を予防したり、フェロモンを抑え込むことができる。


 接種すると体の中にある魔力が反応することで、症状を抑制させる。


 しかし、抑制剤が寿命を短くしていると言われていることもある。


■促進剤


 抑制剤とは真逆で発情期を誘発させる薬。


 意図的に発情促進剤を服用し、αと無理やり番になろうとする者もいる。


 上記の行為は、フェロモンレイプといわれ犯罪行為にあたる。


 薬を服用することで妊娠を成功させることができるため、不妊治療の側面を持つが犯罪行為に使うことが多い。

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