乙女ゲーム(同人版)の悪役令嬢に転生した私は、ついてる主人公に付き纏われる

華翔誠

プロローグ

私の名前はアウエリア。

何故か乙女ゲーム「黄昏のソネア」の悪役令嬢に転生してしまった。

ゲームの通りなら、私は貴族学院の卒業前に破滅する。


どのルートでも・・・。


その為、私は、あがいた。

色々とやらかした。

貴族学院へ通わない為に。


その努力も報われず、私は貴族学院へと入学してしまった。


そして入学して直ぐに、この世界のヒロインであるソネアに呼び出される事態に。


って、私の方が上位貴族なんだけど?


ヒロインのソネアは、男爵令嬢なのだけど、実は王女殿下で、あらせられる。


つっても判明するのは、もっと後だ。


しかし、あの王妃様に隠れて、隠し子って、陛下もやるなあ・・・。

というか、判明したら、唯では済まない予感が。




「申し訳ありません。アウエリア様をお呼びだてして。」


本当だよ。

私、あんたより上位貴族だよ?


って、まさかっ!


底辺web小説に、ありきたりの実はヒロインも転生者だったパターンか?


いやっ、それ飽きられてるから。

といっても、私にとっては、ただ事じゃない。


今のうちから、悪役令嬢たる私に釘を刺しておく、腹積もりか?


「実は、アウエリア様に、折り入って、ご提案がありまして。」


き、きたっ・・・。

私は、緊張に体を硬張らせながら、身構えた。


一体、なんの何の提案だ?


「・・・に、なって頂けません?」


ん?御免、よく聞き取れなかった。


「今、何と?」


「私の性奴隷に、なって頂けませんか?」


「ふぁっ?」


思わず変な声が出てしまった。

私の斜め上どころか、成層圏を突き破りそうな想定外な提案に。


「な、何をおっしゃって?」


私がそう言うと、ソネアは私の背後に回り込んだ。


「ねえ、アウエリア様。お・ね・が・い。」


ま、まさかの百合パターンか?

こんなのゲームにも存在していない。


いや、ありえないんですけどっ。


ソネアは、私の背後から、体を密着させてきた。


ん?


私の臀部に何か・・・。


か、硬いものが・・・。


ぼ、棒かしら???



パニック!!!


私は、パニックに陥ってしまった。

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