★12月23日 (手紙の終わり)

 迷ったんですけど、図書館がなくなったら二人の住所も分からないので、この図書館あてに手紙を送る事にしました。あの時心配してくれてありがとうと伝えたくて。そして後をつけてくれていた事も。

 図書館がなくなったら本当に寂しくなります。またいつか二人に会えますよね。


PS

 そう言えば深緑色の表紙の本も図書館と一緒になくなるのでしょうか? 題名も知らないままだけど。思うんですよ。いつか、あの街の事をすごく懐かしく思うようになった時のために、せめてあの本が手元にあれば良かったなって」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る