★12月11日 (穂乃香からの手紙⑤)
「ミーニャを知っているんですか?」
「レストランの支配人というのは、街の中の色んな事が分かっているものなんですよ。特にこのネコはこの街では有名ですからね。飼い主のお嬢さんが店に来たら御馳走しようと思っていたんです」
そう言って、一つのテーブルに案内しました。そしてスープとサラダとパンを運んできてくれたんです。スープは透き通っていて、まるでおばあちゃんの大事にしているべっ甲の
「ここに入る時、ちょうど太陽が沈むところだったから、もう夜遅いですよね?」
すると支配人さんはこんな言葉を残して、テーブルを離れました。
「ここは町の端の夕暮れ地域なので、いつも夕暮れで、朝も昼も夜もないんです」
まるでクイズみたいに謎に包まれた言葉でした。
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