④『Hero in X ~臆病ヒーロー少女の怒濤~』
キリス
第1話 プロット
④『Hero in X ~臆病ヒーロー少女の
○あらすじ
このたび、唯一無二のヒーローパワーに当選したのは、超恐がりな女子高生。街を滅ぼす強大な敵に立ち向かう使命を果たすには「この子では絶望的」と全世界に思われたが、ネガティブ妄想がかつてない武器となって本人の意志とは真逆に活躍する!
○参考作品
『新世紀エヴァンゲリオン』『ぼっち・ざ・ろっく』『絶対可憐チルドレン』『マインド・ゲーム』
○世界観
現代ファンタジー。
敵は、宇宙人が製作したオモチャ「ヴィラニア」。
一度暴走しだすとその結界範囲が広がり、人工物を歪ませ生き物のように動かし、人の住めない町へと変えていく。
地球人一人に与えられる「エクスカル」。この紋章を刻まれた「ヒーロー」は、「ヴィラニア」の結界内においてのみ、自身を含めて生命体をイメージ通りにコントロールすることができる。なお紋章は、前触れもなく宿主を変える。
「ヴィラニア」の核である「ホール」は「エクスカル」の力によってのみ破壊される。
○作品のテイスト
コメディ。
英雄願望が隠しきれないマネージャーと、ひたすら恐がりヒーローとの凸凹関係。励ましやサポートの逆効果、すれ違いなど。
強すぎる力に対する、弱すぎる精神。
国のトップや世界中に期待されすぎ、政治的責務まで背負わされプレッシャーで精神崩壊しそうでいて、むしろそれが特殊能力を発動させるというジレンマとカタルシス。
各国の人々と交流して見聞を広めて積極的になるかと思いきや、SNSなどの評価を優先して行動を決めてしまう臆病さ。
○主要キャラクター
・・・十七歳。日本でのヴィラニア災真っ最中にて、ヒーローに「当選」してしまい訓練もなく出動となる。
里子五人のファミリーホーム高手家に居住する長女。地味なローポニーテールでメガネの女子高生。妄想だけで痛みを感じる恐がりっぷり。プレッシャーやパニックで心が崩れるように、火や水といった形をとどめないものに変化するという離れ業に覚醒する。
「こぃややややー(こわー+いやー)!」「まっじゃーん(まじ?+がーん)」「ころったれ!(殺す+くそったれ)」などの奇声をあげる。
・・・三十七歳。長身で体格が良く、強面。国際ヒーロー連盟のニフォン担当官であり、緑子のマネージャーとなる。年上の妻と十五歳反抗期の息子がいる。
百ヶ国の言語に精通しており、ヒーローのサポートとヴィラニア研究に自信を持ちエリートぶっているが、根っこではヒーローに憧れていた頃の少年心がうずうずし、時に発露してしまう。緑子の理解者を目指すが、恐がりの年の離れた少女と話がかみ合わないことが多い。
○緑子のパワー
歴代のヒーローは自らに翼が生えるイメージを湧かせ、結界内を飛ぶことができたが、緑子はまず翼で飛ぶイメージが持てないため、襲い来る街の中を徒歩で探索しなければならない。また同様に他のヒーローが各自得意とした、手を武器に変える、動物や虫を変化、植物を飛び道具にする、などもできない。
きわめてネガティブなイメージが強く働くので、身体を硬化するより、流動化、すなわち自分を水にする、火にする、土にする、数体に分裂する、といったかつてない能力を発動させる。これにより避難が遅れた者を救ったり、大型の建造物に隠れたホールを倒すことができる。
○ヒーローと政治
「エクスカル」が刻まれたヒーロー在籍国は、国際状況として有利になる。「ヴィラニア災」の保険料を払っている国は、ヴィラニアが現れた際、直ちにヒーローに対応してもらう条約がある。だが、ヒーローが必ず被害少なくホールを破壊できるとは限らない。
また、ヒーロー在籍国とヴィラニア災国との関係性に問題がある場合、前者の要求がまさに災害中に提示され、それを相手国が承諾するかの駆け引きの上で、ヒーロー出動が許可されるという、政治的な転換が生じる。
○敵(人間)組織
ヒーローの命を狙う組織で、ヒーロー在籍国との関係が悪い国からの刺客とされる。
○物語構成
文庫ラノベ2巻分で全10話想定。全20万文字程度。
一章・・・ニフォン国でヴィラニアの攻撃が起こる。ヒーロー連合職員の緒賀は、エクスカルの力を受け取った人物を探した所、臆病な未成年の少女だと知る。攻撃されている町に連れて行き、イメージによる変身を伝えるものの、ネガティブなイメージしかできない緑子は、体が液体に溶けてしまう。だがそれにより緒賀を守り、ホールを倒すことに成功する。
二章・・・緒賀の家で家族と暮らすことになる緑子は、そこの一人息子に恋をする。女子力磨きをしようとする緑子とは裏腹に、緒賀はジムへ連れて行き肉体面から鍛えようとする。外国でヴィラニアが起こり助けに行くが、依存的乙女心のせいでケガをしてしまう。
三章・・・政府のヒーロー部が大きくなり、ヒーロー在籍の有利さで国家間取引が細かく行われ、しわ寄せが緑子にまで来る。緑子はプレッシャーによって戦いから逃げだし、ニフォン国は非難を受ける。
四章・・・エクスカルに慣れ、体の一部だけ変身させることができるようになった。前ヒーローがやってきて、エクスカルを通して宇宙人のメッセージが聞こえるはずだと知る。
五章・・・日常回。ニフォンに戻り、家族と過ごす。同級生と出会い、自分がもう普通の人間ではないと知ることになる。
六章・・・外国で宣伝活動をさせられている間に、緒賀の家族がやってくる。だがヒーローを狙う組織の攻撃を受けて、息子が重傷を負ってしまう。
七章・・・緒賀の息子が重傷を負ったため、マネージャーが変わる。エクスカルからのメッセージを受けて、ホールを倒すごとにヴィラニアが増えることを知る。
八章・・・息子が回復し、緒賀が復帰。だが緑子との関係にヒビが入る。戦いで失神して大きな被害を出す。緒賀のヒーローに対する想いを聞くことになる。
九章・・・ヴィラニア災に見舞われながら、ヒーローを拒む国があった。ホールの力を奪おうとしている国に対して、緑子と緒賀は潜入操作ついでにホールを壊す。
十章・・・世界に散らばるホールを封印するために、緑子は自分の体を完全にエクスカルに任せて永遠に生きるかの判断に迫られる。人間として死ぬことを選び、エクスカルは緑子を捨てて世界へ散る。散開したエクスカルを受けたヒーローたちは、緑子を助けて力を使い果たす。ヒーローの力は使い切りでバトンタッチしていくことになる。
④『Hero in X ~臆病ヒーロー少女の怒濤~』 キリス @kilis
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