③人間探訪記~悪魔族の少女と記憶喪失のゴーレム~

海星めりい

プロット


 ○あらすじ 探究心が強い悪魔族の少女が、記憶の大半を失ったゴーレム族の青年と一緒に滅んだ人間の足跡を求めて世界を旅する物語。


 ○参考作品 

『異種族レビュアーズ』 

『星のカービィディスカバリー』

『ゼルダの伝説 時のオカリナ』


 ○世界観


 人間と呼ばれる種族が滅んでから一〇〇〇年以上経過した時代(地球ではない)。様々な種族が暮らしていた(悪魔族・ゴーレム族・エルフ族・ドワーフ族・天使族・魚人族・一つ目族・竜人族、等)。

 言語の通じない生物(魔獣や暴走ゴーレム等)の敵対生物も闊歩している。

 世界のあちこちに旧時代の遺物(人間の造った建造物)があり、それを利用した町や武具なども存在している。

 町=国に近い性質を持っており、極小国家群が世界中に存在しているような状況。

 ミーティアクライシス(後述)以降に起きた魔力汚染(後述)によって元々この星に存在していた動植物が進化・変化して今の多様な種族が生まれた。


 悪魔族の町『バレオン』

 過去の遺跡の一つを拠点とした悪魔族の町。シーカ達(主人公)が暮らす町でバアル氏族とダンタリオン氏族を中心に治めている。元々はダンタリオン氏族が遺跡を研究するための拠点としていた所に護衛を務めていたバアル氏族の家族も合流し、町となったのが始まり。

 しかし、バアル氏族は腕っ節が強く、魔獣退治の実績などで近年幅を効かせてきている。


 バレオン遺跡――バレオンに存在する旧時代の建造物。ダンタリオン氏族が調べているが未踏区域も残されている。

 シーカが地割れで未踏区域へと入ることになり、ポッドに入ったモリーと通信ログ、及び地図を見つける。

 ルテンのクレイドルステーションの一つだった。


 魔力――この星の外から持ち込まれた粒子によるもの。人間が滅んだ原因で今を生きる種族にはかかせないものとなっている。どの種族も体内に魔力を持っており、それを行使することで魔法が使える。ゴーレム族には魔力がないと言われている。モリーにはない。


 ミーティアクライシス――宇宙から多数の隕石がこの星目掛けて降り注いだ災害。各メガコーポの協力もありほぼ全ての隕石が衛星軌道上で砕かれるが、このとき地表に降り注いだ多量の破片により、謎の奇病が蔓延することになる。(後述の魔力汚染)


 魔力汚染――星に降り注いだ謎の粒子によって体内に魔力が生まれ、体質的に対応出来ない人類や動植物が死んでいく現象。

 魔力汚染と名付けられたのはシェルターに籠もったメガコーポの研究員の仮称がそのまま正式に登録された。

 現在、この星に生きる生物は基本的に全て魔力を持っている。(暴走ゴーレム等、ごく一部持っていない存在がいる)


 アルタークレイドル計画――『死者の存在しない世界へ』をコンセプトに進められていたサービス。人間の脳を丸ごとスキャン・コピーし、ルテンネットワーク内で管理することで、実質的な不老を目指していた。本来、この計画を発表するのはもう何年か後のことだったが、ミーティアクライシスにより人類存亡の危機に陥ったため急遽実行されることになった。そのため、暴走ゴーレム等の失敗作が生まれることになってしまった。


 ルテン――過去この星に存在したメガコーポの一つ。バイオテクノロジーからコールドスリ―プまで、幅広い産業に手を伸ばしていた。ミーティアクライシス後に起こる奇病に対策すべくアルタークレイドル計画を予定よりも早く実行する。モリーの身体やポッドを造っていたのもこの会社。


 管理AI――ルテンやその他のメガコーポでも使われていた施設を管理するAI。

 現在の星で稼働している数は少なく、大半がごく一部の機能しか残っていない。さらに、その大部分は機械的な処理しかできず、自己意思を持たないAIである。


 アニルセット――今の人類を否定し活動する謎の集団。

 団員は世界各地の氏族から迫害され世界に怨みを持つもの、死こそ救いととらえた殉教者などが集まった破滅願望に染まった者達。

 現在、この星で生きている人類は人間ではないと判断した、自己意思を持つAI達が組織した。

 

 石神様――ドワーフ(ティタン氏族)の信仰している巨大な丸い石。石のような色合いをしているだけで、実際はルテンの環境情報収集端末の一つ。シーカ達がドワーフの試練の洞窟で起動キーを見つけたことで、初めて石神様が開かれることになった。


 世界樹――エルフ(ククノチ氏族)が信仰している巨大な木。近年、世界樹周辺の森から凶暴化した魔獣が出てきており問題視されている。

 その正体はルテンのバイオプラントステーション。数年前から自己進化と研究を繰り返すAI(ヴォルブ)が破損状態で稼働したため、プラントに寄生された試作魔獣や改造植物が暴れていた。

 最終的にモリーが自分の身体にヴォルブを閉じ込め、爆発させることで機能停止(相打ち)となる。

 しかし、その後ヴォルブの管理がなくなった世界樹は自壊してしまい燃えてしまう。

 シーカはエルフ達に『世界樹は役目を終えた(震え声)』といって、最奥にあった苗(若木)を渡し誤魔化した。



 ○主要キャラクター


 シーカ・E(イー)・ダンタリオン  呼び名 シーカ


 悪魔・ダンタリオン氏族の角無し、羽無しの少女。 小柄な体格でコバルトブルーとウルトラマリンブルーのグラデーションヘアー。 赤紫色の瞳

 捨てられていたところをお爺ちゃん(後述)が拾って育ててくれた。

 幼い頃に聞いた寝物語から人間に興味を持ち、お爺ちゃんに弟子入りのような形でバレオン遺跡の発掘作業へ関わっていくことになる。

 地下でモリーと出会い、ラントに追放を宣言されたことで人間の痕跡探しの旅に出ることを決意した。

 過去に存在した人間という生き物について全てを解き明かしたいと考えている。

 好奇心旺盛な性格だが、冷静な一面も持ち合わせており判断能力は高い。

 ただし、身体能力は並み以下。魔法も使えるが、強力な物は使えない。

 自身が人間ではないかと未だに思っているが、魔法が使えるため人間ではない。

 さらに、外後頭隆起のような小さい角が頭の前面にあることを本人も含め誰も気付いていない。


「いやだ。私は私。誰の物でもない」

「私は……この世界のことが知りたい!」

「決めた。私はモリーと旅に出る」


 モリー・P(ピー) 呼び名 モリー


 シーカが見つけたバレオン遺跡の未踏破エリアから見つかった青い眼をしたゴーレム族の青年。極めて理性的な好青年。大柄で全身が銀色に輝く金属で出来ている。両腕からはエネルギーシールドとソードが展開できる(長時間は不可能)。

 シーカと出会い起動するも、自分の名前を含めて大半のことを覚えていない記憶喪失状態だった。人間という言葉に強く反応する。

 シーカと一緒に人間の痕跡を求めて旅をすることになる。

 その正体はコールドスリープによって機械の身体に意識を移している人間。本来、機動時にルテンのサーバーとリンクすることで記憶を完全に保持したまま活動出来るはずだったが、一〇〇〇年以上経っていたせいで上手く行かず、起動時にいたバレオン遺跡内から得られるデータの一部しか取得出来なかったため記憶喪失となる。

 本体は胸の奥にある球体核(コアドローン)で、これが脳のかわりを果たしている。加えて、球体核が壊れない限り、モリーが死ぬことはない。


「人間……どこか懐かしい響きですね」

「アナタのしたいように。怪我することは許可できませんが」

「ここは、ワタシの記憶に関係のある施設なのでしょうか?」


 ラント・D(でぃー)・バアル 呼び名 ラント


 バアル氏族の悪魔の少年。シーカの婚約者を幼少期から勝手に名乗る赤髪黒目のワイルドイケメン。大柄で筋肉質な体躯を持ち、腕っ節も強く、魔法の腕前もかなりのもの。

 シーカのことを好いているがそれを素直には出せていない。

 直接的ではないもののシーカをバレオン遺跡の地下へ落とすきっかけになってしまう。

 その後、シーカを見つけるも取り巻きにながされるままにシーカの追放を口に出してしまう。

 オヤジからぶん殴られた後、シーカへの謝罪と追放取り消しを伝えろと言われ、シーカ達の後を追うことになる。


「おい! こっちだ!!」

「……お前の故郷はバレオンだからな。それだけは忘れんじゃねえぞ――あばよ」


 取り巻き A・B


 ラントの取り巻きで、バアル氏族であることに誇りと傲りを持っている少年少女。

 シーカをバレオン遺跡の地下に落とす原因を作った。

 おまけに、危険な存在であるはずのゴーレムを町に入れようとしたシーカに対して、追放するようラントに進言してしまう。


 エシェントン・Z(ずぃー)・ダンタリオン 呼び名 シェン爺 シーカからはお爺ちゃん


 ダンタリオン氏族、長老衆の一人。シーカを拾って育てた親代わりの老人。齢七〇を超えているが発掘作業は続けている。

 シーカがモリーと旅に出ると聞いた時は驚きつつも認め、その背中を押した。


「なんと……。幼子がこんな所に……いったい誰が?」

「いくのじゃ、シーカ。好奇心を止める必要はない。自分の心の思うままいくがいい。身体には気をつけてな」


 ガルドス・R(あーる)・ティタン 呼び名 ガルドス


 ティタン氏族のドワーフの中年。茶髪に碧い眼をしている。武器は大型のハンマーでそこらの魔獣ならあっさりと片づけてしまう実力の持ち主。

 街道で立ち往生しているところをシーカとモリーが通りかかり助けてもらう。

 現ティタン氏族の長の叔父。


「まいったな。車輪と軸が無事なのは幸いだが、馬無しでどうやって引きゃあ……」

「助かったぜ、お二人さん! この礼は必ずさせてもらう」

「爺さんの爺さんの……そのまた爺さんくらいの時にはなんとか開けられないかって自作の武器を突き立てていた。なんて話もあるがな」


 ユノ・O(おー)・ククノチ


 ククノチ氏族のエルフの成人女性。灰金髪に緑眼の美人。口元を布で隠しており、ククノチ氏族の精兵の一人。性格は真面目で苛烈だが、話が通じないわけではない。

 外部の警戒に中にシーカとモリー出会い追い返した。

 その後、世界樹から魔獣等が溢れたときは、シーカ達の道を切り開くべく援護した。


「貴様ら何者だ! 名を名乗れ!」

「世界樹へ行くだと……。よそ者に認められるわけないだろう」

「……本当にどうにか出来るアテがあるというのだな」


 フィフス


 世界樹の内部で出会ったモリーと似た身体を持つゴーレム。

 ただし、モリーと異なり乱雑な少女の声をしており、モリーよりも一回り小さい。

 アニルセットで活動するAIの一人。

 ルテンのバイオプラントステーションが生きていることを知り、暴走させることで周辺地域の人型を殲滅しようと企むもシーカとモリーに邪魔をされてしまう。


「なんで同族が邪魔を――いや、同族じゃねえな!? どこでそのボディを見つけやがった!」

「このフィフス様の計画を邪魔しやがって……こいつらの処分を――プロトコルのエラーを確認――っち、禁則事項か……覚えておけよ!」



 ○物語構成 全五章(プロローフ・エピローグ込み) 文庫ラノベ一冊分 一〇万字以上想定です。


 プロローグ 約二五〇〇字


 幼少期のシーカとお爺ちゃんのやりとり。

 そこからシーカがバレオン遺跡の地下で目覚める。


 一章 約一万三〇〇〇字


 シーカが何故落ちたのかを時系列順に。

 いつも通りの発掘作業を続けているシーカの元にラントと取り巻きA・Bが登場。

 揉め事からシーカが地下へ落下し未踏破エリアへ。

 未踏破エリアからの脱出を求め探索。

 機械の稼働やケーブルの繋ぎ直し等を経て、ゴーレム(モリー)が保管されていたポッドを見つけ開けてしまう。


 二章 二五〇〇〇~三〇〇〇〇字程度


 記憶を失った理知的なゴーレムと出会ったシーカ。ポッドから出てきたゴーレムにモリーと名付ける。

 モリーと協力してバレオン遺跡地下から脱出。

 シーカが落ちた穴へと戻ってくるとそこにいたラント達からモリーについての説明を求められる。シーカが危険性は無いといっても、取り巻き達が不満をだし、ラントも追放という言葉出してしまう。

 シーカはチャンスとばかりにそれをあっさりと承諾。モリーと一緒に旅をすることを決意する。


 家に帰り、お爺ちゃん(エシェントン)に旅に出ることを告げ、道具や装備を準備して出て行く。

 人間の足跡を辿る旅を始めたシーカとモリー。バレオン遺跡の地下に残されていた、端末とモリーのデータからドワーフの町へ向かっていた。

 バレオンから五日たった頃、街道で座り込むドワーフ達(そのうちの一人がガルドス・R・ティタン)と出会う。

 ガルドスは石神祭と呼ばれるドワーフの祭りの準備のために色んな町で買い出ししていたのだが、魔獣に襲われ馬車を引いていた馬が逃げてしまい立ち往生していた。

 モリーの力なら馬車を引くことも可能だったので、ドワーフの町への行く許可の代わりに引いていくことに。シーカ達はガルドス達と一緒にドワーフの町へ。

 町に着き、石神様を遠くから見せてもらう。モリーがあれは人間の造ったものだと気付く。

 もっと近くで見られないかガルドスに相談するも、祭りが始まってからでないと近づくのは無理と言われ、祭りが始まるまで待機することに。


 謎の地鳴りが頻発していて、石神様に捧げる玉石と呼ばれる石が獲れる洞窟にいった今年の奉納者が負傷。かわりのドワーフを派遣したいが、町の警戒を疎かにも出来ず丁度良いのがいない。

 このままでは祭りが開けない。

 シーカが行くことを決意。ガルドスも協力することを申し出る。長の叔父と判明。

 ドワーフの試練の洞窟と呼ばれる場所へやって来た三人。

 普段と雰囲気が異なっていると言われ、中に入るとそこはバレオン遺跡のような人間が造った施設だった。稼働していなかったはずの施設の一部が稼働しており、警戒したまま進む三人。


 探索しながら進んでいき、最奥にて、玉石を見つけたところで、機械仕掛けの巨大なワームが登場。(奉納者のドワーフが施設の電源を入れてしまい、施設の放棄されていた自壊用のワームが起動してしまう)

 施設を食って、消去しようとしているらしく止めるべく戦闘。

 勝利するも一部の崩落が始まり閉じ込められてしまう。

 その時声が聞こえ、声に従って脱出。


 三章 二五〇〇〇~三〇〇〇〇字程度


 脱出した先に待っていたのはラントだった。ラントは自分のオヤジから言われ、シーカ達を追ってきたらしい。ラントにお礼を言い、謝罪は受け入れつつも帰るとは言わないシーカ。ラントは説得を続けるため、暫く一緒に行動することに。

 玉石の他に洞窟内で見つけた小型の石神様みたいな物を持って帰って、玉石と一緒に捧げると石神様が反応する。

 何をやっても開かなかった石神様がキレイに開いた。

 ドワーフも驚きと歓喜に包まれる。

 開かれた中には機械が入っていて、モリーが調べると石神様はルテンの環境情報収集端末でデータを未だにどこかに送信していたことが発覚する。


 解析した結果――データは南東へと送信されていた。

 南東にはエルフの森が存在していていることをガルドスから教えてもらう。

 目印はここからでもかすかに見える大きな木――世界樹。

 シーカとモリー、おまけにラントはガルドス達に見送られ、エルフの世界樹を目指しドワーフの町を後にする。

 ただ、モリーは石神様のデータの中にどこかへ横流しされていた形跡を見つけていた。

 ドワーフティタン氏族の町から南東。エルフ、ククノチ氏族の町へとやってきた三人。

 世界樹を調べさせて欲しいから町に入れてくれとお願いするも、拒否されエルフの護衛の兵士達に追い返されてしまう。


 仕方なく、別の町へと向かうことに。

 たどり着いたのは、森林を抜けた先にある北の平原ホビットの町。あくまでホビットが作った町というだけで現在は多種族か混合で暮らしている平和な町。

 町で聞き込みをすると、エルフが近年住むことも多くなっているとか、平原に古代の遺跡が残されている話を聞く。

 ただ、すでに探索し終わって残っているのは何もないといわれるも、シーカはバレオン遺跡の件があるから調査に赴いてみようと言い出す。

 遺跡に向かう途中ラントとモリーが何かに反応するが、特に何も居なかった。


 遺跡では古代の情報が途切れ途切れに残っていた。モリーが入っていたポッドに残されていた文字と同じ文字列が書かれたデータを見つけ、生き残っていた端末をモリーが再起動。

 その端末からエルフの町の位置座標にある施設についての記述を見つけ、確認していると怪しげなフードの集団に襲われるも撃退。アニルセットと呼ばれる危険集団だった。

 エルフの世界樹はバイオプラントステ―ションと呼ばれるルテンの施設で有ることを知り、モリーの手がかりはそこにある可能性が高いとわかった。


 四章 二五〇〇〇~三〇〇〇〇字程度


 エルフの世界樹がルテンのバイオプラントステーションであることを知ったシーカ達だが、一旦ホビットの町へ戻ることにした。

 ホビットの町へ戻り、改めてエルフ達にお願いしに行くしかないともう一度ククノチ氏族の町を訪れることに。

 ククノチ氏族の町目指して歩いていると、世界樹の方から断続的に戦闘音のようなものが聞こえてくる。

 その直後、馬車に乗った行商人とその後ろから見たことの無い魔獣が現れる。

 行商人の悲鳴と助けを聞き、シーカ達は強力な魔獣を撃退。

 お礼と共に話を聞いてみると、ククノチ氏族の町を通りかかったあたりで街の中から魔獣が現れたという。

 ククノチ氏族の町で何かが起きていると確信したシーカ達は駆けつけることに。


 道中で魔獣を撃退しつつククノチ氏族の町へたどり着くと、門は破壊され町のあちこちで戦いが起きていた。怪我をしたエルフに話しかけると、世界樹から近年見慣れない魔獣が出てきていて、それを精兵が駆除していたらしいのだが、突破されたという話だった。

 世界樹がルテンのバイオプラントステーションであることを知っているシーカ達はあそこで古代の機械が何か悪さをしているのではないかと疑う。

 以前追い返されたエルフの兵士であるユノと協力して世界樹の内部へと入ったシーカ達。

 暴走する謎の魔獣を倒しつつ施設を停止させていくと、ステーションのコアユニットへとたどり着く。ここでモリーの正体についてわかる。

 バイオプラントステーションの管理AIヴォルブが暴走状態で稼働しており、魔獣等を操っていた。ヴォルブと戦闘。最終的にコアユニットから取り外し、モリーの身体へ閉じ込め消し去る。


 フィフス登場。浮かんでいるモリーを見て激昂し、少し戦うも異常を察知して撤退。

 シーカ達もヴォルブがいなくなり壊れいく世界樹から脱出することに。

 ユノから燃えて崩れ落ちる世界樹に付いて聞かれたシーカは世界樹は役目を果たしたと告げて、誤魔化すのだった。


 エピローグ 二五〇〇~四〇〇〇字程度


 身体を失いコアだけになったモリーとシーカ、ラントは燃えさかるメガコーポ『ルテン』のバイオプラントステーションを丘の上から眺めていた。

 ラントはシーカにこんな危険な目にあっても旅を続ける気か? と問いかけバレオンに戻ってくるように改めて告げるもシーカはそれを拒否。

 シーカの固い決意を受け入れたラントはお前の故郷はバレオンだと言い残し去って行く。

 人間だったということは思い出したモリーだが、眠っている身体を見つけるべく旅を続けたいと告げ、シーカも生の人間に会ってみたいため了承する。

 シーカとモリーはこれからも旅を続けていくのだった。

 


 二巻の引き

 モリーの残りの記憶とコールドスリープされている身体と人間の足跡(ルテン等の施設を中心に)を辿っていく。

 当面の目標はモリーの活動できるゴーレムの身体探し。



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