灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記

600日目：シイア先生に訴えてください！

　八十七代魔帝暦（まていれき）二三年・馬人（ばじん）の月二十一日・属性(水)・天気：曇り

　はぁ～、午後から炎属性学科一年生たちに属性魔術（ぞくせいまじゅつ）の実技指導（じつぎしどう）をおこなったんですけど、今週も魔導杖（まどうじょう）と魔導書（まどうしょ）の変化に関する質問攻（ぜ）めに遭（あ）って、凄く大変でした！

　全（まった）く、今回の変化が起こった詳しい要因（よういん）や条件（じょうけん）は分からないと何度も繰（く）り返（かえ）し説明してるのに、どうして全員なかなか納得（なっとく）してくれないんでしょう？

　まぁ、同じ授業を受けているんだから、他の炎属性学科一年生も魔導書と魔導杖が変化しないとおかしい！　っていう彼らの言（い）い分（ぶん）も理解はできるんですよ？　

　ただ、その辺（あた）りのことは私ではなく、マジケット大会の練習にかまけている自分たちの担任、シイア先生に訴（うった）えてください！

　手伝いの私に色々と言われても普通に困ります！