429日目:ピスト先生の奇妙な魔導具

 八十七代魔帝暦まていれき二三年・巨蟹きょかいの月第三日・属性(炎)・天気:雨


 仮説熱力学かせつねつりきがくの授業にピスト先生が奇妙きみょう魔導具まどうぐを持ってきました。

 

 ふたをしたなべのような器具きぐから、先端せんたん直角ちょっかくに曲がった金属製のぼうが二本びてるんですけど、それらはさきにある金属製らしき球体きゅうたいを一緒にささえています。

 そうして、球体には鉤形かぎがた(L字)くだが向きをたがえて、『●』こんな感じで取り付けられていました……。


 見た目からは用途ようとが分からず、アーシェと首をかしげていると、先生がおもむろに魔導具を起動きどうさせます。

 数分後、なんと球体が管から煙を出し、クルクルといきおいよく回転し始めました!


 驚く私たちに「これが炎属性魔術の魔力機関まりょくきかん、その試作一号機さ!」と胸をるピスト先生。なんか、いつのにか凄いものが完成しています!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る