灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記

428日目：草根妖精の葉透かし

　八十七代魔帝暦（まていれき）二三年・巨蟹（きょかい）の月第二日・属性(全)・天気：雨

　午後からドラちゃんたちの余分（よぶん）な葉を刈（か）り取（と）る、葉透（はす）かしをおこないました。

　雨季（うき）から夏にかけ高温多湿（こうおんたしつ）になるこれからの時期、髪のように極細（ごくぼそ）の葉が密集（みっしゅう）して生（は）えている草根妖精（マンドラゴラ）は、これをしておかないと内部（ないぶ）が蒸（む）れて弱（よわ）るんですよね。

　作業後、葉と葉の間（あいだ）の風通（かぜとお）しがよくなったからか、先程（さきほど）からドラちゃんたちは嬉しそうに窓辺（まどべ）で葉を揺（ゆ）らしています。

　ちなみに、刈り取った葉はひとまとめにして日陰（ひかげ）に吊（つる）し、乾燥したら薬の素材として保管する予定です。

　ヌリアぐらいしか使（つか）い方（かた）を知らない生（なま）の葉と違い、乾燥させた葉のほうは割と利用法がありますからね！

　必要になった時に困らないよう、今から少しずつ準備しておけば色々と安心です♪